ノスタルジーと驚きが満載!廃校を有効活用して生まれた「むろと廃校水族館」の楽しみ方
動物園・水族館・植物園を専門に取材している動物園写真家・動物園ライターの阪田真一が動物園・水族館に棲む生きものたちの魅力をはじめ、各園館が取り組んでいる活動とそれを支えているスタッフや企業との関わりを紹介している。 【写真32枚】海を切り取ったようなプール、四国の旅先リストに加えたい「むろと廃校水族館」の写真を全部見る! 今回の取材で訪れたのは高知県室戸市。太平洋に面した海が綺麗な室戸岬である。 そして取り上げるのは水族館である。と、その前にこちらを見てほしい。 これは水族館の近くのレストラン「ドライブイン夫婦岩」で提供された「サバのすき焼き定食」である。 この大きなサバの切り身が入った「サバのすき焼き」。通常のすき焼きとは違ってサバのうまみが凝縮された肉厚な身をかみしめるほどに、旨味が口に広がる。 箸を進めるその一口一口にサバで満たされる喜びさえ感じてしまうほど美味しい驚きのサバ料理である。記事を書きながら思い出して恋しくなる。 これは3月8日の「サバの日」にちなんで考案されたイベント用のメニューなのだ。このイベントは、ここだけのものではない。 このイベントには室戸市内の飲食店がいくつも参加しており、毎年2月1日~3月8日のサバ漁最盛期の、サバがとても美味しい時期に『サバらしい日々』と銘打って2020年から「むろと廃校水族館」が中心となって行っているものだ。 この『サバらしい日々』では室戸市内の各飲食店が独自のサバ料理を提供している。様々なサバ料理と巡り合えるのはサバ好きにとってはたまらないイベントである。 「むろと廃校水族館」を訪れた旅行者はこのイベントを通じて、それらの店舗を巡り室戸市で獲れた旬のサバを堪能するだけでなく、地域の魅力にも触れられる人気のイベントとなっている。 この時期にあわせて、ツーリングで訪れる人たちもいると聞いた。海岸線を海風を感じながら走るのはとても気持ちがよいだろう。 このイベントは多くの人を室戸に呼び寄せるきっかけとなっているのだ。