北海道旅行で「民泊サービス」の利用を検討していますが、助言はありますか?「安いから」という理由だけで安易に泊まらない方がいいでしょうか?
近年、民泊サービスの提供は増加傾向にあるといわれています。 宿泊代節約を目的とした利用者も増えていますが、増加にともないさまざまなトラブルの報告もあるようです。 今回は、民泊サービスに関するアンケートを基に、民泊が選ばれる理由や起こりやすいトラブルについて解説します。注意点も解説しますので、民泊の利用を検討している方は参考にしながら宿泊施設を選びましょう。
民泊サービスを利用する最大の理由は「料金が安いこと」
民泊とは、住宅の一部または全部を活用して、旅行者などに宿泊サービスを提供することを指します。 三菱UFJリサーチ&コンサルティングの「民泊サービスの利用状況に関するアンケート結果」(消費者庁の発表)によると、民泊サービスを利用する理由として最も多かったのは「宿泊費用が安い(88.1%)」です。次いで「立地がよい(38.8%)」「大人数で滞在しやすい(28.1%)」と続きます。 また、民泊を選ぶときにどのような点を確認するかの質問に対しては、「宿泊に必要な料金の総額」との回答が最も多い結果となりました。 この結果から、民泊を利用する理由の一つに「費用をおさえたい」といった目的があることが分かります。
民泊サービスで実際に起こったトラブルや困ったこととは?
民泊サービスが利用されるなか、トラブルや困りごとが起きることもあるようです。同調査によると、実際に起こったトラブルや困ったことには以下の回答が見られました。 ●場所が分かりにくかった ●部屋の様子が説明と違った ●清掃が行き届いていなかった ●設備に不備があった ●予約時と利用条件が異なった ●周辺環境に問題があった このようなトラブルが起こった際、ホストに連絡したり民泊のプラットホームに相談したりして対応したようです。 また、独立行政法人 国民生活センターによると、民泊に関する問い合わせも年々増加傾向にあるとのことです。実際には、次のような相談事例があります。 ●予約した民泊をキャンセルしたところ、宿泊料全額をキャンセル料として請求された ●宿泊料のほかに清掃料金を請求されたが、宿泊に必要な料金総額の表示が分かりにくい ●当日に宿主と連絡がとれず宿泊できなかったが、宿泊料を請求されている 予約仲介サイトの表示が分かりづらいことや、民泊サービスの提供が不十分であることなどが、トラブルの原因となっている可能性があります。 これらのトラブルを回避するために、住宅宿泊事業法上の登録を受けた民泊仲介サイトを利用することをおすすめします。