大谷翔平、第4打席は“人類最速左腕”の166キロで空振り三振 直前には164キロ超で内角攻め
◆米大リーグ パイレーツ―ドジャース(5日、米ペンシルベニア州ピッツバーグ=PNCパーク) 【動画】さすが!大谷翔平、全米注目ルーキーから15号2ラン!! ドジャース・大谷翔平投手(29)が5日(日本時間6日)、敵地・パイレーツ戦に「2番・DH」で先発出場。7回1死の第4打席は3番手左腕・チャプマンから空振り三振に倒れた。10年には史上最速となる105・1マイル(約169・1キロ)を記録した剛腕の内角103マイル(約166キロ)直球に対応できなかった。直前には102・2マイル(約164・5キロ)直球で胸元をえぐられていた。 この日は23年のMLBドラフト全体1巡目でプロ入りしたポール・スキーンズ投手(22)と注目の初対決だった。初回の第1打席は3球連続で直球にバットが空を切り、空振り三振。初球は101・3マイル(約163キロ)、2球目は100・1マイル(約161キロ)、3球目は100・8マイル(約162キロ)だった。 それでも、7点を追う3回2死一塁の第2打席では100・1マイル(約161キロ)直球をバックスクリーンまで運んだ。5試合ぶりの15号2ランで、日本人選手最多記録をさらに更新する27球場目(現在の各球団本拠地では25球場目)の一発。5回1死一塁の第3打席は右前打を放ち、マルチ安打としていた。 スキーンズはこの日まで4試合で2勝0敗、防御率2・45。メジャー初登板となった5月11日(同12日)の本拠地・カブス戦でいきなり102マイル(164キロ)をマークするなど鮮烈なデビューを飾った。21年にはNCAAファルコンズで投手として18試合に登板。1勝1敗、11セーブを挙げた一方で、捕手としても18試合に出場し、打撃成績は計48試合で打率4割1分、11本塁打のスラッガーでもあった元二刀流だ。 「彼(大谷)に感銘を受けて、二刀流にトライしてみたんだ。彼を見て大きくなっただけに対戦するのはクールなこと」と、前日4日(同5日)には素直な思いを明かしていた最強ルーキー。本家二刀流・大谷とのマッチアップは全米でも大きな話題だったが、先輩が貫禄を示した。 大谷は4日(同5日)の同戦で4打数1安打。8回には人類最速左腕・チャプマンから中前打を放ち、2試合ぶりの安打を記録したものの、先発の剛腕新人・ジョーンズには初回に101マイル(約162・5キロ)直球で空振り三振に倒れるなど、3打席で2三振1併殺を喫した。ロバーツ監督も「少しボール球を追いかけているし、バランスを崩されている」と表情を曇らせていたが、復調気配だ。
報知新聞社