「城輪柵」御城印はいかが 多賀城創建1300年に合わせ、酒田・光丘文庫で配布
奈良時代から平安時代に陸奥国の国府が置かれた多賀城(宮城県多賀城市)が、創建1300周年を迎えたことに合わせ、城柵がある東北の8自治体で御城印を配布している。酒田市では国指定史跡で、出羽国の国府跡とされる「城輪柵(きのわさく)」の御城印を、市文化資料館光丘文庫で配布している。 城輪柵は1931(昭和6)年に発掘され、32年に国指定史跡となった。存在を裏付ける文献はないが、出土品や建築様式から出羽国の国府とみられている。91年には東門や南門、塀の一部が復元された。 多賀城市が企画し、各自治体に呼びかけた。酒田市は城輪柵をPRするため参加した。城輪柵の御城印は縦14.8センチ、横10.5センチほどで、発掘された瓦の模様と復元した南門が青色で描かれている。同館担当者は「城輪柵を訪れてもらい、千年以上前の出羽の国に思いをはせて」と話した。 配布数は1300枚で、先着順に1人1枚を無料配布している。同館は月曜休館。問い合わせは同館0234(22)0612。