ふるさと納税激震!2024年がおトクに利用できる「最後のチャンス」と言える理由
● 人気の返礼品は「特別なご馳走」から 「毎日の食事」へと変化 「さとふる」で2024年に検索が多かったキーワードは、1位「米」、2位「トイレットペーパー」、3位「訳あり」だったそうだ。豪華な品よりも日常品。物価高を何とか返礼品でしのごうという努力が見て取れる。 特に、人気が急上昇したのが「米」で、8月には検索ランキングの上位5位までの4つが米関連だったという。米そのものだけでなく、パックご飯を選ぶ人も増えた。そのほかにも値上げや品薄報道を受け、ミカンジュースやオリーブオイル、普段の食事用として豚肉や牛肉の切り落とし、訳あり銀鮭の切り身なども人気を集めた。 かつてふるさと納税の人気の品と言えば、ご馳走としてのカニや高級牛肉が定番だったことを思うと、ずいぶんと様変わりしたものだ。また、2024年お礼の品ランキングでは、5位にトイレットペーパー、6位にボックスティッシュが入った。日用品がベスト10に入るのは初めてだという。 他のポータルサイトでもこの傾向は変わらない。普段使いできる食品やティッシュペーパー等の日用品、そして今年の傾向として特筆すべきなのは、やはり防災グッズだろう。 ポータルサイト「ふるさとチョイス」では「防災グッズ」の寄付件数が、1月~5月で昨年同時期の約2.7倍になった。「さとふる」では10年以上賞味期限がある温泉水や、A4サイズまでコンパクトに折りたためる太陽電池シートが人気で、温泉水の1月~8月の寄付件数は前年同期比22.5倍、太陽電池は8月単月で約16倍にのぼったそうだ。先のパックご飯も、防災と日常遣い両方の用途で選ばれている。 もちろん、被災地を応援する能登地方への寄付も顕著だ。地場産品の提供事業者を支援したいとの意図で、あえてその土地の返礼品を選ぶ動きも出ている。この制度のそもそもの趣旨は、応援したい自治体に寄付するということ。生活防衛もむろん大事だが、支援の気持ちも忘れずにいたいものだ。