欧州のEV　市場シェアは1年前と変わらず

EVが頭打ちになる一方、ハイブリッド車とPHEVが好調だった。

欧州連合（EU）加盟国における2月のハイブリッド車販売台数が前月比で24.4％増加し、ガソリン車に迫った一方、電気自動車（EV）の販売は横ばいとなった。欧州自動車工業会（ACEA）のデータから明らかになった。 【写真】欧州で一番売れているブランドは？【フォルクスワーゲンの人気SUV「Tロック」を写真で見る】 (20枚) ハイブリッド車の急増は、フランス（41.5％増）、スペイン（26.5％増）、ドイツ（16.4％増）、イタリア（16.1％増）といった主要国での大幅な伸びが牽引した。この4か国の合計は、EU全体のハイブリッド車の販売台数（25万5511台）の70％以上を占める。 この結果、ハイブリッド車の市場シェアは28.9％に達し、ガソリン車（35.5%、2月の販売台数31万3681台）に次ぐ2位となった。 ガソリンエンジンはEUで最も人気のあるパワートレインであり、イタリア（33.4％増）を中心に前年比6.1％増を記録したが、市場全体のシェアは1.4％減少した。 プラグインハイブリッド車（PHEV）も販売台数を伸ばし、11.6％増の6万4351台、市場シェアは4.3％となった。これは主にドイツ（22.3％増）とベルギー（21.8％増）が牽引した。 EV需要はそれほど好調ではなく、販売台数は2023年2月比でわずか9％増の10万6187台にとどまった。主にドイツ（15.4％減）が足を引っ張る形となった。 一方、ベルギー（66.9％増）、フランス（31.8％増）、オランダ（20.9％増）では2桁増となり、結果的にEVは2023年2月からの市場シェア12％を維持した。 ディーゼル車は不調で、市場シェアは5.1％減の12.9％（11万3891台）に下落。これは主に、フランス（30.5％減）、スペイン（17.4％減）、イタリア（11.8％減）の減少によるが、ドイツでは9.7％増加した。 EU全体では、2月の自動車販売台数は前月比11.2％増の88万3608台となり、今年に入ってからの登録台数は170万台に達した。 ブランド別ではフォルクスワーゲン（8万6449台）が最も多く、次いでトヨタ（6万4709台）、プジョー（5万4149台）、スコダ（5万2639台）であった。