「旧紙幣」にプレミアがつくからと父から「2000円札」をもらいました…本当に高く売れる?
最近、すっかり見なくなった2000円札。または見たことはあっても、使ったことはないという方も多いのではないでしょうか。発行されない旧紙幣には希少価値が出ると考える方もいらっしゃるでしょう。 では、2000円札は保管しておけば高く売れるのでしょうか? 今回は、「旧紙幣」の価値や、2000円札を保管しておくと高く売れるかどうかについて、調べてみました。
旧紙幣とは?
発行されていない古い紙幣のことを「旧札」といいます。 旧札の中でも、現在、お金として使うことができなものを「古紙幣」、現在も使用できるものを「旧紙幣」といいます。財務省によると、旧紙幣は以下の18種類です。 ・旧壱円券(大黒天:明治18年発行) ・改造壱円券(武内宿禰:明治22年発行) ・い壱円券(武内宿禰:昭和18年発行) ・A壱円券(二宮尊徳:昭和21年発行) ・A五円券(彩文模様:昭和21年発行) ・A拾円券(国会議事堂:昭和21年発行) ・A百円券(聖徳太子:昭和21年発行) ・B五拾円券(高橋是清:昭和26年発行) ・B百円券(板垣退助:昭和28年発行) ・B五百円券(岩倉具視:昭和26年発行) ・B千円券(聖徳太子:昭和25年発行) ・C五百円券(岩倉具視:昭和44年発行) ・C千円券(伊藤博文:昭和38年発行) ・C五千円券(聖徳太子:昭和32年発行) ・C一万円券(聖徳太子:昭和33年発行) ・D千円券(夏目漱石:昭和59年発行) ・D五千円券(新渡戸稲造:昭和59年発行) ・D一万円券(福沢諭吉:昭和59年発行) これらが現在、発行されていない紙幣です。旧紙幣は、発行が停止されているもののお金としての価値は失われていません。 ただし、お店によっては受けとってくれない場合もあります。そのため、日本銀行の本支店で現在、発行されている紙幣と引き換えることができます。
旧紙幣はプレミアがつく? 買取専門店で売ったらいくら?
紙幣が世の中を流通して日本銀行に戻ると、流通に適さないものはトイレットペーパーなどにリサイクルされたり、焼却処分されたりします。新たに発行されることのない旧紙幣は、希少価値が高まり、プレミアがつく可能性が考えられます。 買取専門店で売ったらいくらくらいになるのか、気になる方もいらっしゃるでしょう。旧紙幣および古紙幣の買い取りを行っているお店の買取相場の例は以下の通りです。 ・古い紙幣 聖徳太子 1000円:1000円 ・古い紙幣 大黒1円紙幣:8000円 ・古い紙幣 聖徳太子 1000円 ピン札:1500円 ・古い紙幣 高橋是清 50円 ピン札:1500円 ・古い紙幣 現行5000円 樋口一葉 8ゾロ目:2万5300円 ・古い紙幣 現行1000円 夏目漱石 7ゾロ目:1万円 ・旧壱円券:数万円以上の価値あり ・改造壱円券:数千円から1万円以上の価値あり ・壱円券:数千円から1万円以上の価値あり ・A壱円券:数千円から1万円以上の価値あり ・聖徳太子の100円札:保存状態に応じて数百円から数万円以上 旧紙幣の買い取り価格は、額面通りであることが一般的です。ただし保存状態の良し悪しや、希少性によっては、額面以上で取り引きをされる場合もあるようです。 なお、買い取り専門店によって、査定対象となる紙幣は異なり、また店によって買い取り金額が異なる場合もあるため注意が必要です。