アーセナルに対しファン団体が性的暴力を懸念する公開書簡を提出…7000人以上の署名が集まる
アーセナルのファングループは、クラブに対して性的暴力に対する懸念を書簡で送ったようだ。『The Athletic』が伝えている。 【順位表:プレミアリーグ】 近年プレミアリーグでも大きな問題となっている性的犯罪。マンチェスター・シティに所属していたバンジャマン・メンディ(2023年に7件の強姦容疑と1件の強姦未遂、1件の性的暴行容疑が無罪に)、マンチェスター・ユナイテッド在籍時代のメイソン・グリーンウッド(2022年1月の逮捕後、強姦未遂や暴行容疑に対する訴訟は取り下げに)、トッテナムMFイヴ・ビスマ(2021年10月に性的暴行容疑で逮捕されたが、翌年無罪に)らの事件が大きな物議を醸していた。 さらに現在、プレミアリーグのある選手が複数の強姦容疑で警察の捜査を受けていることが発覚。30代のこの選手は2022年7月に最初に逮捕されて以降、捜査を受けて一度保釈されているが、今月頭にも警察に出頭して取り調べを受けている。一方で、法的な理由によって名前が明かされていないこの選手は、クラブ側から出場停止処分を受けておらず、プレミアリーグでのプレーを続けており、一部では批判の声も高まっていた。 そうした中、アーセナルのファングループである「性的暴力に反対するアーセナルサポーター」はクラブに対して公開書簡を送った模様。オンラインで7000人以上の署名が集まったこの書簡は、刑事捜査の対象となった従業員に対しての職務停止、さらに性的暴力の被害者に対する具体的な支援を求める内容となっている。 「高まる懸念を表明せざるを得ない。性的暴力は深く根付いた社会問題であり、女性に不釣り合いな影響を与えている。フットボール界に性的暴力の居場所はない。全員に我々の信念を共有してもらえると信じている」 「有罪が証明されるまですべての個人が推定無罪とされることは認識しているが、クラブが性犯罪の捜査を受けている選手を継続的に出場させることは、非常に懸念すべき問題だ。これはピッチ上での成功が、性犯罪の被害者へのリスペクトをはるかに上回るという印象を与えるものだ」 そして「仮定の話だが、前述のような状況が我々のクラブで発生した場合、フットボールの誠実さだけでなく、クラブの評判も損なわれると懸念している」と続けている。