西武・武内夏暉が規定到達&二桁勝利、楽天・古謝樹は5勝挙げる| 23年ドラ1振り返り | パ・リーグ | プロ野球
東北楽天ゴールデンイーグルス:古謝樹(桐蔭横浜大)
開幕はファームで迎えたものの、5月25日の日本ハム戦で一軍デビュー。6月8日の中日との交流戦では6回2失点と好投し、プロ初勝利を手にした。 その後は登板間隔を空けながらもコンスタントに先発登板を重ね、Aクラスを争うチームの戦力となった。デビューから7試合連続で6回以上を投げた他、15試合のうち5回未満での降板は1試合のみと、先発投手としての能力の高さを見せたシーズンだった。
オリックス・バファローズ:横山聖哉(上田西高)
春季キャンプをB組、開幕をファームで迎えたが、好成績を残して5月に一軍昇格を果たす。24日の西武戦に「8番・三塁」でスタメン出場すると、第2打席で一塁への内野安打でプロ初ヒットをマークした。 しかし一軍定着はならず、8月に再度昇格するも、目立った成績は残せなかった。ファームでは86試合で330打席と多くの出場機会を与えられ、打率.223、1本塁打、22打点、4盗塁の成績。未来のレギュラー候補として、多くの経験を積むことができたシーズンだった。
埼玉西武ライオンズ:武内夏暉(國學院大)
春季キャンプをA班でスタートすると、オープン戦でもアピールに成功し、開幕ローテーション入り。デビュー戦となった4月3日のオリックス戦では、7回1安打無失点、7奪三振の快投で初登板初勝利を手にする。 5月には4試合で3勝負けなし、防御率0.63の好成績を残し、月間MVPを受賞。6月に新型コロナウイルス感染のため離脱したが、その他で大きな離脱はなく、ルーキーながら規定投球回に到達、二桁勝利を達成した。9月16日のロッテ戦では初完投・初完封も記録した。 苦しい戦いが続くチームにあって、今井達也と並んでトップの10勝を挙げるなど、まさにエース級の活躍を見せたシーズンだった。今季の新人王候補の筆頭だ。
その他の活躍したルーキーたち
オリックス6位・古田島正龍 ドラフト6位入団ながら開幕一軍を掴むと、そこからシーズン終了まで一度も離脱することなく、シーズンを完走した。新人の開幕から22試合連続無失点は、栗林良吏(広島)らに並ぶプロ野球タイ記録。全て中継ぎで50試合に登板し2勝1敗、24ホールド、防御率0.79と、まさに「即戦力」の活躍を見せた。 ソフトバンク3位・廣瀬隆太 開幕はファームで迎えたが、交流戦から一軍に昇格すると、6月4日の中日戦で初安打、14日の阪神戦でプロ初本塁打をマークした。7月に登録抹消されるまでに35試合で打率.233、2本塁打、9打点をマーク。ファームでも多くの出場機会を与えられ、未来の大砲候補として爪痕を残した1年目となった。