松井知事 万博決定で「大阪の認知度間違いなく上がってる」
大阪府の松井知事 万博決定は「最後までギリギリだなというイメージでした」
大阪府の松井一郎知事は28日午後、大阪府庁で定例会見を行った。松井知事は2025年の大阪・関西での万博開催決定の勝因について「あらゆるルートを通じてBIE(博覧会国際事務局)加盟国に訴えてきたことが結果につながったと思います」と述べた。また、1970年大阪万博の開催地である万博記念公園(吹田市)を活用し、万博のシンボル「太陽の塔」を建設から55年にあたる2025年に世界遺産に登録する活動を行っていくことも明かした。 【中継録画】松井一郎・大阪府知事が定例会見(2018年11月28日)
「オールジャパン」で取り組んだことが伝わった
松井知事は、報道陣から「誘致の勝因」についての質問を受け、国や自治体、政財界などが一体となって「オールジャパン」で取り組んだことが各国に伝わったと話した。そして、大阪・関西が持っている魅力やポテンシャルをBIE加盟各国に訴えてきたことが結果につながったと述べていた。 最終的にはロシアに差をつけて万博開催を勝ち取ったが、それまではいろんな票読みの数字は聞いていたものの、あくまでも事前予測のため「厳しい、ギリギリだな」というイメージだったという。
大阪は経済を成長させる十分な力があることが示せた
今回の誘致が成功したことにより、停滞している「大阪都構想」の追い風になるのか?という質問には「大阪府と大阪市が一体だったから(万博開催地の)立候補ができた。広域行政を一元化できれば、大阪というところは民間の力も合わせ、経済を成長させる十分な力があることが示せた」と述べた。 また、経済指標をみてもこの7年の間に大阪観光局ができ、観光客が増えてきたことは自分たちはわかるが、万博という世界のビッグイベントを誘致できたことは「府民、市民のみなさんに示せたのはよかった。万博はわかりやすいと思う」と話していた。
大阪の認知度間違いなく上がった
報道陣からの「来年はG20の開催など、今後の大阪の『都市格』はどうなると考えているか」との問いには「G20は安全で安心な場所じゃないと開催できない。大阪の都市格というのは、認められる、上がっていく雰囲気を、みんなもっていただいてると思います」と述べた。 また、今回の誘致活動を含め、世界中の人たちへの「大阪」の認知度は間違いなく上がっていると思うとも話していた。
「太陽の塔」世界遺産登録されるように活動したい
1970年の大阪万博の会場となった万博記念公園(吹田市)について、2025年万博の開催に向け活用は考えているか?という質問が報道陣から飛んだ。 すると、松井知事は「それはあると思います」と即答。2020年で同公園にある1970年万博のシンボル「太陽の塔」が50年経過することから「50年たつと建物の世界遺産へ向けた登録ができますから。そこからいよいよ、55年(2025年)に世界遺産登録をされるように活動したいと思います」と宣言した。