小澤征爾さんに感謝の催し次々 特別演奏会などOMF期間中に 長野県松本市
国際音楽祭セイジ・オザワ松本フェスティバル(OMF)の総監督で、2月に死去した小澤征爾さんに感謝するイベントが、来月開幕するOMFの期間中に長野県松本市内で多数開催されることになった。8月17日に、サイトウ・キネン・オーケストラ(SKO)が演奏する「感謝の会」をキッセイ文化ホールで開催する。小澤さんの誕生日の9月1日は市が「小澤征爾の日」と定め、同ホールや周辺で演奏会を開く。 OMF実行委員長の臥雲義尚・松本市長が23日の定例記者会見で発表した。8月17日の感謝の会は午後7時から。実行委の主催で県民1000人を招待し、首席客演指揮者の沖澤のどかさんの指揮でSKOが3曲を奏でる。小澤さんの軌跡を振り返る映像の上映もある。インターネットで申し込みを募り、多数の場合は抽選する。 9月1日の演奏会は、市などでつくる市国際音楽祭推進団体協議会が開く。若手演奏家による小澤征爾音楽塾オーケストラなどが演奏する。8月18日の地元小中学生らによる歓迎吹奏楽パレード後の合同演奏会は沖澤さんが指揮し、小澤さんの姿を大型スクリーンに映す。街中で小澤さんへのメッセージボード記入なども行う。 臥雲市長は、小澤さんの遺族から「追悼の意味合いよりも小澤さんの音楽を今後、松本で引き継いでいくためのものであってほしい」との要望があったと明かし「小澤さんがけん引した松本の音楽文化を後世につなげていく会にしたい」と語った。 感謝の会の申し込みは24日午前10時~31日正午、QRコードで。9月1日の演奏会は詳細決定後にネットで募る。問い合わせは実行委(電話0263・39・0001)へ。
市民タイムス