5回1死、中越えに先制本塁打を放つ西武・ガルシア（撮影・安藤由華）

　◆西武―オリックス（22日、ベルーナドーム） 　西武のアンソニー・ガルシア外野手（23）が来日1号の先制ソロをバックスクリーンに運んだ。 ■ガルシア 選手のプロ初ホームラン！！【動画】 　5回1死、1ストライクからの2球目、見逃せばボールと判定されるほどの147キロの高めの速球を強振。打球は高々と上がり、フェンスによじ登った中堅手の頭上を越えた。 　52打席目で飛び出した一発は、西武の育成出身の外国人選手で初アーチ。4回までオリックスの高島泰都に無安打1四球に抑えられていた。チーム初安打が貴重な先制アーチとなった。 　ダイヤモンドをゆっくり一周し、ベンチでナインにハイタッチで祝福されたガルシアは「打った瞬間はフェンスを越えるか分からなかった。一塁まではしっかり走ったよ。第1号ホームランはうれしいね」とコメントした。 　ガルシアは西武の育成外国人選手で2人目となる支配下登録を7月25日にされ、同30日のロッテ戦（ZOZOマリン）で初出場。8月15日のソフトバンク戦（ベルーナドーム）まで14試合に出場し、45打数6安打、打率1割3分3厘と低迷したため、先発を外れ、今回5試合ぶりに6番・左翼で先発復帰していた。 　19日の休養日に理髪店で頭髪を金色に染めて気分転換を図っていた。ドミニカ共和国出身で198センチ、115キロの大型外野手。渡辺久信監督代行もその身体能力の高さにほれ込み、我慢しながら起用している。22日の練習前に「鍛えてできる体ではない。礼儀正しいし、真面目な性格で練習も熱心にこなしている。低めの選球眼もいいので、なんとか1本打ってほしい。200三振していいから40本塁打を打つバッターになってほしい」と活躍を願っていた。バックスクリーンへの豪快な初アーチにベンチで迎えた監督代行も笑顔を弾ませていた。