24歳で芸歴23年…岡田結実が一度だけ“芸能界を辞めたい”と感じた思春期の思い出「母の言葉で踏みとどまった」
今後は舞台や海外作品への挑戦にも意欲
2017年頃からは、多忙なバラエティーと並行しながら女優としても本格的に活躍の場を広げ、『静おばあちゃんにおまかせ』(NHK)や『わたしのおじさん~WATAOJI~』(テレビ朝日)で主演を務めた。俳優業で大きな転機となったのは、NHK連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』(2021年)だ。 演じたのは、良家育ちの上品な女性・雪衣。ある理由からヒロインの安子(上白石萌音)に冷たい態度を取る役だった。 「主役のオーディションに落ちてしまい、雪衣役で呼んでいただいたのですが、とても難しく、どうしてこのキャラクターがこういう行動をするのかを理解するのに苦労しました。でも、その経験を通じて、『わからない時には人に頼ることが大切だ』ということを学びましたし、現場で生まれる化学反応もあるんだな、と思いました。主役ではない、私のために大勢の方が向かってくださって、私も、こういう熱量で芝居に向き合っていかないといけない、と感じました」 今後は、舞台や配信サービスでの海外作品にも挑戦したいと考えている。「さまざまな視点を持った方々と一緒に作品を作ってみたいですね。舞台では生の緊張感や追い込まれる感覚を体験してみたいです。今は事務所の方とも話し合いながら、どのような舞台が自分に合うかを模索しています」。仕事で大事にしているのは、人間性だ。 「どれだけ実力があっても、人として信頼されなければ仕事は続かないと思っています。だからこそ、周りの人から『いい人だね』と思ってもらえるような人間でありたいですね。今後も自分の道を大切に歩んでいきたいと思っています」。岡田は、これからも自分らしい道を歩み続けるだろう。 ■岡田結実(おかだ・ゆい)2000年4月15日生まれ。大阪府出身。幼少期からジュニアモデルとして活躍し、17歳のときに映画で俳優デビュー。2021年後期NHK連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』へ出演を果たし、ドラマ『わたしのおじさん~WATAOJI~』『女子高生の無駄づかい』『江戸モアゼル~令和で恋、いたしんす。~』『最果てから、徒歩5分』などで主演を務めている。バラエティ番組や情報番組にも多数出演しており、現在『news おかえり』『Finder TRIP』含め、計4本のレギュラー番組に出演中。 ヘアメイク:やすす スタイリスト:武久真理江 衣装協力: ・BORDERS at BALCONY ・SHUN OKUBO
平辻哲也