児童生徒の「巫女舞」練習を見学 福島県磐梯町で和泉元彌さん
福島県磐梯町で10月5日に公演する狂言師で和泉流二十世宗家の和泉元彌さんは18日、町内の磐梯神社で児童生徒らによる「巫女舞」の練習を見学した。上級生が下級生に踊りを教える姿に、「芸が受け継がれる素晴らしい環境。伝統をつないでほしい」と激励した。 和泉元彌さん、淳子さん、三宅藤九郎さんの3姉弟が訪れた。公演第1部で巫女舞を披露する児童生徒の「太刀ノ舞」「弓ノ舞」「榊ノ舞」の練習を見守った。笛や太鼓の音に合わせて厳かに踊る児童生徒に温かい視線を送った。 元彌さんらは見学後、狂言の小舞を披露した。迫力のある所作、発声で児童生徒らを一瞬にして狂言の世界に引き込んだ。 弓ノ舞などを演じた磐梯中1年の飛田澪羅(れいら)さんは「一生懸命練習し、多くの人に見てもらえる舞台にしたい」と語った。 公演は10月5日午後1時30分から国史跡慧日寺跡で行われる。ばんだい振興公社の主催、福島民報社の共催。元彌さんらが演目とトークを披露し、伝統芸能の魅力を伝える。
チケットは前売り券3千円。ローソンチケットで扱っている。