「希望と目標、日々持って」 ハンマー投げ金メダリスト室伏広治さん 人吉市で講演
2004年アテネ五輪男子ハンマー投げの金メダリストで、スポーツ庁長官の室伏広治さん(49)が25日、人吉市カルチャーパレスで講演し、地元住民や高校生らを前に「希望と目標を持って日々を過ごしてほしい」と語った。 室伏さんは、現役時代の世界大会を振り返り「9回メダルを逃したが、5回表彰台に立てた。目先の勝負にこだわらず、失敗から何を得るかが大事」と力説。高校生からの「成績を伸ばすために必要なことは」との質問に「練習以上の力を出そうとしないこと。普段通りが一番」と答えた。 壇上でハンマー投げを指南する場面もあり、室伏さんがステップを踏んでみせると観客席から「おお~」とどよめきが上がった。投げ方を教わった国府高陸上部3年の椎葉七海さんは「体がでかかった。高校総体に向けて、モチベーションが高まった」と興奮気味だった。 講演は免田ライオンズクラブ主催。約500人が聞いた。(金村貫太)