ラインアウトで競る流経大柏（写真左）と高知中央（撮影：松本かおり）

　第103回全国高校ラグビー大会は1回戦からの出場となった流通経済大学付属柏高校（千葉）は、高知中央高校（高知）を67－6と圧倒した。 　流経大柏は開始早々、グラウンドいっぱい使ってワイドにすばやくボールを回し、FL佐藤椋介が左外を駆け上がり先制した。7分にもテンポのいい連続攻撃でゴールに迫り、走り込んできたLO松島蒼生が抜けトライゲッターとなった。 　一方の高知中央は4分、トンガ出身のCTBフコフカ ルカスが約45メートルのペナルティゴールを成功。11分にもショットチャンスを得ると、替わってキッカーを務めたFB濱口輝太が3点を追加した。 　しかし、17分に高知中央が自陣でラインアウトを失敗し、ボールを手にした流経大柏のSH三田村喜斗が自らディフェンスを抜けてゴールに持ち込み、点差を広げた。流経大柏はさらに22分、相手の落球から攻めに転じ、PR木澤翔斗の力強いボールキャリー後すばやく展開してバックスが躍動、WTB中山拓哉が右外を抜けてインゴールに持ち込んだ。 　24－6で折り返した流経大柏は、後半早々にもスピーディーなボール回しからWTB西機大河が抜け、点差を拡大。その後、SO鈴木大治郎が個人技でゴールに持ち込むなど6トライを追加し、大勝となった。 　高知中央は後半、PR石川侑真がジャッカルを決め、NO8ヒキラ サムエラが強烈なタックルを放つなど奮闘したが、流れを変えることができなかった。