<強く、前に・明徳義塾>選手紹介/5 /高知
◇俊足と強肩が持ち味 山蔭一颯外野手(2年) OBの父の影響で明徳義塾に進学した。よく通る声と元気で常にチームを盛り上げ、激しい投手戦となった昨秋の四国大会県予選決勝ではライトからマウンドの代木大和投手(2年)を鼓舞し続けた。 県予選決勝では終盤に2回、サヨナラのチャンスで打席が回ってきた。何とか打ちたかったが、いずれもショートゴロ。「まだまだだと思った」と唇をかむ。全体を通してバッティングの調子が上がらず、自信もなくした。 それでも、持ち味の俊足・強肩は攻守ともに試合のカギを握り得る。馬淵史郎監督も「外野守備は1番うまい。安心して見ていられる」と太鼓判を押す。冬場ははしご状の升目を小刻みに走る「ラダートレーニング」などで脚力強化を意識し、チームの為に何ができるか考えてきた。「優勝旗を取りに行きたい」 右投げ左打ち。玉野市立宇野中(岡山県)出身。 ◇落ち着いた肩の痛み 畑中仁太投手(2年) ずっと追いかけているのは明徳中高OBで同じ投手の兄の背中だ。「真っすぐの威力がすごくて、打ちにくそうなストレート。あんな球を投げたい」と自身のストレートを磨いてきた。 2019年の秋ごろ肩を痛めて年明けからノースローの時期が続いた。そこで力まず投げる感覚をつかみ、新チームになってからは課題だった制球が安定し始めた。代木大和投手と左右2枚看板でチームを引っ張るつもりだった。 だが昨秋の四国大会県予選準々決勝で完封した後、再び肩に痛みが出た。「何もできない自分に腹が立った」と悔しさを語る。冬場にはウエートに力を入れ、今は痛みも落ち着いている。「今は代木がエースとしてチームが成り立っている。チームの力になれるよう調整してチームの為にできることをしたい」 右投げ右打ち。明徳義塾中出身。