「月収64万円」「退職金2,300万円」大手メーカーで定年を迎える〈60歳父〉を仲良し家族が祝福。ビールで乾杯も一転、妻が大号泣の大修羅場「何かの間違いでは」
銀行がいうことだから…と退職金運用で失敗するケースも
どちらにせよ、岡田さん、退職金の運用について、実はあまりわかっていないといいます。よく退職金が振り込まれると、口座ある銀行から「退職金を運用しませんか?」と連絡があるとはよく耳にすること。そして、金利は優遇されているものの、手数料が高いのできちんと比較検討するようにという注意も聞いたことがあるでしょう。 ――(お金のプロである)銀行が勧めてくれるものだから確実な運用法である と勝手に思い込み、実はどのような商品なのか、どのようなメリットがあるのか、逆にどのようなデメリットがあるのか、よく知らない、というのがよくあるパターンなのです。 投資では元本割れリスクは覚悟しなければならないものですが、この元本割れについても、「よくわからない」という人は一定数いるもの。金融広報中央委員会『令和5年 家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査]』によると、「元本割れの経験」に関して、「自分が元本割れするリスクをよく理解していなかったのであるから仕方がない」と考える人が「50代」で18.1%、「60代」で15.9%。また「相場の変動によって元本割れするリスクを金融機関が十分に説明しなかったためだ」と他人のせいにしているのが「50代」で4.5%、「60代」で4.8%と、少なからずいます。 退職金をどのように使おうと、運用しようと、その人次第。ただ運用を考えるなら、投資は自己責任。きちんと知識をもって取り組まないと痛い目にあうのは確実です。 [参考資料] 厚生労働省『令和5年就労条件総合調査』 金融広報中央委員会『令和5年 家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査]』
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