【西武】「ポスト山川」シフトが本格化 新外国人ヘスス・アギラー獲得を発表 期待が高まる理由
西武は12月20日、ベネズエラ出身のヘスス・アギラー内野手(33)と契約を結んだと発表した。背番号は「44」。 西武からFA権を行使し、ソフトバンクへ移籍となった山川穂高内野手が入団会見を行った翌日、西武が早速動きを見せた。 アギラ―は身長192センチ、体重125キロと迫力ボディーの右の大砲候補。メジャー通算114本塁打を放った大型スラッガーだ。アギラーは球団を通じて「日本でプレーをしたいと前から思っていた。チームメートとともにファンの皆さまと優勝を分かち合えるように全力でプレーすることを約束します」とコメントした。 2014年にインディアンス(現ガーディアンズ)でメジャーデビューを果たしたアギラーは、18年にブルワーズでキャリアハイとなる35本塁打、108打点をマーク、ナショナルリーグ中地区優勝に貢献した。広角に本塁打を打てるのも持ち味とされる。 今季はシーズン前半にアスレチックスで36試合に出場し、5本塁打をマークした後、ブレーブス傘下3Aのチームに所属していた。 今季リーグ5位に沈んだ西武はチーム総得点(435点)、本塁打(90本)がいずれもリーグワースト、過去3度本塁打王に輝いた山川をシーズン中に欠いた影響がはっきりと出ていた。本塁打の個人トップは40歳シーズンとなった中村剛也の17本塁打、それに続くチーム2位の15本塁打をマークした助っ人のデビッド・マキノンも今季限りでチームを離れることになり、いかに得点力をあげるかが課題とされていたとあって、右の大砲候補合流に期待も高まる。 松井稼頭央監督の就任1年目となった今季は苦しい戦いが続いた。投手陣はリリーフから先発に転向し、11勝をマークした平良海馬、ともに10勝をマークした高橋光成、今井達也など安定しているだけに来季の上位浮上のためには打線の底上げをいかに図れるかが鍵を握る。〝ポスト山川〟の期待がかかる大型助っ人は果たして1年目からどんなパフォーマンスを発揮するか。注目の存在となりそうだ。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]