『幽☆遊☆白書』に続き実写化するなら? 『HUNTER×HUNTER』キャスティングを妄想
12月14日からNetflixで配信が始まった実写ドラマ『幽☆遊☆白書』が、絶好調のスタートダッシュを切っているようだ。その影響か、同じく冨樫義博の人気マンガを原作としたアニメ『HUNTER×HUNTER』がNetflixの「今日のTV番組」ランキングでトップ10入りするという現象まで起きている。 【写真】ゴンとキルアにぴったり? 『怪物』主演コンビ このまま冨樫作品のブームが世界中で盛り上がれば、次は『HUNTER×HUNTER』を実写ドラマにすることも夢ではないはず……。そんな希望的観測にもとづいて、今回は「もし実写化が実現したらキャスティングはどうなるのか」について想像を膨らませてみたい。 『HUNTER×HUNTER』といえば、主人公のゴンが父親と同じ「ハンター」になるために旅立ち、スリルとロマンに満ちた冒険を繰り広げていく作品。キルアやクラピカ、レオリオといった仲間たちと出会うハンター試験編から始まり、さまざまな人気エピソードが生み出されてきた。 そんな同作のキャスティングについて考えるなら、まずは体格的な部分を考慮するべきだろう。というのも主人公コンビのゴンとキルアは、ハンター試験が始まる時点で11歳~12歳という年齢で、若干年長であるクラピカとレオリオとは体格の差が目立っていた。そのため子役に近い年齢の俳優か、小柄な体格の俳優がゴン役、キルア役を演じると、4人組のバランスを上手くとれるのではないだろうか。 キャラクターの特徴でいえば、ゴンは自然豊かな島で育った野生児であり、人を疑うことを知らない純粋な性格。そこで思い浮かぶのが、元天才子役として知られ、現在も役者として活躍する加藤清史郎だ。 加藤は子役時代には映画『忍たま乱太郎』の乱太郎役や映画『暗殺教室』の堀部イトナ役などを演じており、実写化作品には何かと縁がある。また2022年にはミュージカル『るろうに剣心 京都編』で瀬田宗次郎役を熱演し、演技だけでなくアクションも絶賛されていた。ピュアな印象という点でも、申し分ないだろう。 また、暗殺者一族のクールな少年・キルアは、2022年に放送されたドラマ『silent』(フジテレビ系)の青羽光役でブレイクを果たした板垣李光人が適役かもしれない。板垣は現在21歳の若手俳優で、そのジェンダーレスな魅力はキルア役にうってつけに見える。映画『約束のネバーランド』でノーマン役を演じていたことから、実写化作品にも適性がありそうだ。 さらに2人の配役をセットで考えるなら、2023年6月に公開された是枝裕和監督の映画『怪物』の主役コンビも捨てがたい。同作は黒川想矢と柊木陽太という2人の子役が演じる少年が物語の軸となっている。アクション面での不安はありはするものの、実際に作品を観た人であれば、彼らをゴン&キルアにキャスティングする発想に共感してもらえるのではないだろうか。 他方で、キャスティングに悩むのが作中トップクラスの人気キャラクター・クラピカ。おそらくは男性だが、長年議論が絶えないほど中性的なビジュアルなので、実写で男性俳優が演じるとなれば、かなりハードルが高い。 ビジュアル面で考えるなら、『東京リベンジャーズ』のマイキー役や『銀魂』の沖田総悟役、『キングダム』の嬴政役などを好演してきた吉沢亮がやはり適役だろうか。あるいは2023年放送のドラマ『だが、情熱はある』(日本テレビ系)で主演を務め、役者としての才能を見せ付けたKing & Princeの髙橋海人なども候補に挙げられそうだ。 もう1人の年長組であるレオリオは、10代とは思えない大人びた見た目で、粗野な言動が特徴。体格のよさでいえば、福士蒼汰や新田真剣佑といった役者が似合いそうだが、いっそのこと実年齢を度外視して鈴木亮平をキャスティングするのも、仲間たちとのギャップが生まれて面白いだろう。 そのほかの脇役については、たとえばハンター試験で強烈な存在感を発揮する“新人つぶし”のトンパとして、お笑いトリオ、ハナコの岡部大を推したくなる。岡部は2022年のドラマ初主演に続き、『どうする家康』(NHK総合)で大河ドラマデビューまで果たしており、最近役者としての評価がうなぎのぼり中だ。 作者の冨樫はお笑い好きとして知られているため、そうした意味でも岡部はトンパ役にうってつけだと思われる。なお、ハライチの岩井勇気は前々から自分が「幻影旅団」のフェイタンのモデルではないかと嘯いていたが、実写化はその言葉を真実にするチャンスかもしれない……。 冨樫の趣味を考慮するなら、平手友梨奈を、「幻影旅団」のクロロやマチとして抜擢するというキャスティングも考えたくなる。冨樫は熱烈なアイドルファンとして知られ、とくに欅坂46(現・櫻坂46)「サイレントマジョリティー」などの楽曲名を作中に引用してきたほどの情熱をもつ。 また冨樫は同時に日向坂46も推しているが、最近同グループでは現役メンバーや卒業メンバーが役者業で頭角を現している。そこから想像するなら、齊藤京子や渡邉美穂、影山優佳などが、ネオン=ノストラード、シズク、パクノダといった女性キャラに抜擢される未来を見てみたい気もする。 実写ドラマ版『HUNTER×HUNTER』については、今のところ妄想の範疇だが、今後どうなるかは誰にも分からない。キャスティングはともかく、まずは企画が動き出すことに期待したい。
キットゥン希美