【阪神】佐藤輝明が借りたバットで2試合連続決勝弾「もう最高です」バットを貸してくれた主砲にも感謝
◆JERAセ・リーグ ヤクルト3―4阪神(6日・神宮) まるで、前夜のリプレイ映像を見ているかのようだった。2―2の7回無死一塁。阪神・佐藤輝明内野手(25)が力投を続けていた吉村の初球、149キロ直球を右中間席に運んだ。延長10回に右中間席へ決勝ソロを放った5日に続き、殊勲の2号2ラン。狂喜乱舞する左翼席の虎党を見て胸を熱くした男は、三塁ベンチで大山と握手を交わした。 2日連続で大山のバットを借りてアーチを描いた。「大山さんのバットで打てました」。先輩に感謝した後輩は球団で21年のマルテ以来となる2試合連続決勝弾を「いや、もう最高です」とかみしめた。大山も4回に同点の右前適時打を放ち、勝利した3日・DeNA戦(京セラD)に続くアベック打点。リーグ優勝した昨季も、同時に打点を記録した試合は15勝5敗1分けの勝率7割5分だった。 不動の4番・大山に対して、試合前の時点で打率1割5分4厘の佐藤輝は3試合連続で6番。だが「いい状態だと思います」と確実に上昇曲線を描き始めた。「(本塁打は)自分の持ち味なので、もっと打てるように頑張ります」。今季初の2連勝&カード勝ち越しで初の勝率5割。3位に浮上した。チームの軸を担う左右の大砲コンビが、岡田虎をよみがえらせた。(中野 雄太)
報知新聞社