今オフに”暗雲”…?不振に陥ったFA戦士(4)中日で“レギュラー剥奪”か
プロ野球選手にとって、フリーエージェント(FA)権の取得は、1つの勲章といえる。FA取得年に好成績を残せば、より良い条件での移籍を狙うことができる一方、成績不振に陥ると、去就に暗雲が立ち込める。そこで今回は、2024年オフのFA市場で注目される中、今シーズン中に不振に陥った選手を紹介する。(※今季成績は7月10日時点)
木下拓哉
投打:右投右打 身長/体重:183cm/95kg 生年月日:1991年12月18日 経歴:高知高 - 法政大 - トヨタ自動車 ドラフト:2015年ドラフト3位 まさかのシーズンとなっているのが、FA権を取得した木下拓哉である。 木下拓は、高知高で正捕手として2、3年夏に甲子園の土を踏んだ。法政大では3年秋に東京六大学野球リーグのベストナインに輝き、卒業後は社会人野球のトヨタ自動車に進んだ。 捕手として必須のキャッチング能力、さらには強肩を評価され、ドラフト3位で中日ドラゴンズに入団。即戦力の活躍が求められていたが、レギュラー定着までには時間を要した。 そんな中、プロ5年目の2020年に88試合に出場し、打率.267(規定未満)、6本塁打、32打点をマーク。課題となっていた打撃が向上し、盗塁阻止率も両リーグトップの.455を誇った。 翌2021年は123試合に出場し、打率.270(規定未満)、11本塁打、43打点をマークし、同年もセ・リーグ2位の盗塁阻止率.426を記録。2022年は120試合に出場し、自身初の規定打席に到達した。 ところが、単年契約を選択して迎えた今季は、攻守に精彩を欠いている。打撃面ではここまで43試合出場で打率.204、1本塁打。守備面では盗塁阻止率.091と大きく低迷。正捕手の座も明け渡す事態となっており、去就に影響が出る可能性もあるだろう。
ベースボールチャンネル編集部