「取られちゃったものは帰ってこない」侍・坂倉将吾、逆転された直後に「引きずっていてもしょうがない」流れ呼び戻す反撃ソロ【プレミア12】
◇22日 「ラグザス presents 第3回 プレミア12」 2次リーグ 日本9―6ベネズエラ(東京ドーム) すぐさま取り返した1点が劇的勝利を呼び込んだ。2点のリードを許した直後の6回だった。侍ジャパンの坂倉将吾捕手(広島)が1死から今大会初アーチとなるソロ本塁打。2ボールからの直球を鋭く振り抜いた打球が、右中間スタンドに突き刺さった。 「取られちゃったものは帰ってこないので取り返すしかない。引きずっていてもしょうがない」 直前の6回には2番手の井上がベネズエラに逆転を許していた。バッテリーを組む捕手としてやり返す必要がある。気持ちを切り替えて放った一発はその後、打線に勢いをもたらして牧の満塁本塁打で逆転。2次リーグ初戦となった21日の米国戦では、1点を先制された直後の5回に放った適時二塁打で打線に火を付けた。前夜に続いて手痛い失点後にすぐさま1点を奪取。再び戦況を変える一振りとなった一打でチームを奮い立たせた。 井端ジャパンを支える扇の要は、ここまで6試合に先発出場。この日は2四死球と貴重な一発。あらためて示した勝負どころの一振りで打率を4割3分8厘まで上昇させた。守に欠かせない男のバットは好調だ。
中日スポーツ