⚽藤枝順心、初戦に続く圧勝劇 鳥取城北に8―0【全日本高校女子サッカー2回戦】
第33回全日本高校女子サッカー選手権は30日、兵庫県内で2回戦を行った。3連覇を狙う藤枝順心は弦間結月、植本愛実の2得点など攻撃の手を緩めず、鳥取城北に8―0で快勝。初戦となった常葉大橘は専大北上(岩手)に1―2で逆転負けを喫した。藤枝順心は1月3日の3回戦で、大阪学芸と対戦する。 ■チーム内競争が選手の刺激に 初戦に続く圧勝劇だった。藤枝順心は開始早々にDF永田の得点で流れをつかみ、すぐさまFW弟子丸が追加点を奪取。後半には6得点と、豊富な攻撃パターンで鳥取城北を翻弄(ほんろう)。相手のシュートを1本に防ぐ堅守も光った。 先制点は今回も得意のセットプレーから。前半3分、CKでMF植本からのボールに永田が頭で合わせた。2戦連続弾に「マークを剝がし落下地点にうまく入ることができた」。4分後にはFW藤原のクロスに弟子丸が反応。「相手より先に触ろう」と果敢に飛び込み、自身全国初得点を挙げた。 弟子丸は持ち味とする左からのクロスやカットインに磨きをかけ、最上級生になって貴重な戦力として出場が増している。前日から大きく先発メンバーを変えるなど、多くの選手を起用する中村監督は「みんな相当なモチベーションを持ってやってくれている。試合を通してもチーム内競争ができているのは良いこと」と刺激し合う選手に目を見張る。 次戦は前回の準決勝で接戦を演じた大阪学芸が相手。弟子丸は「チームのために何ができるかを考え、出られない選手の分まで頑張りたい」と気を引き締めた。
静岡新聞社