耐震診断をするか否かのポイントは「1981年」と「2000年」 耐震化されていない建物を揺らす実験から見える危険性
(大石アンカーマン) そうですね。そして中の映像で出ていましたけれども、やっぱりあの場合ですと、もうこのまま下敷きになってしまうのかなという、見てるだけで本当に恐ろしい映像です。でも実際に、能登でもこのようなことが起きていた可能性が考えられるんです。 (夏目キャスター) 築年数が古い木造家屋は確かに倒壊のリスクが高いんじゃないかと、何となく感じるんですけれども、その耐震化の問題はどういうところで判断したらいいんでしょうか。 ■「1981年」か「2000年」か この二つの年を目安に (大石アンカーマン) はい、これは“二つの年”を頭に入れていただきたいんです。耐震診断をするか否かなんですけども、これは「1981年」か「2000年」か、この二つの年を目安にしてください。1981年以前に建てられた建物というのは、旧耐震基準、古い耐震基準で作られた建物で、震度5強程度の地震でも倒壊しないという基準です。この方は耐震診断が必要です。 (大石邦彦アンカーマン) 1981年以降のものは新しい耐震基準になってくるんですけれども、これは震度6強程度の大きな地震でも倒壊しないという基準です。2000年に法改正があって、耐震基準がより厳しくなったんですね。 (大石アンカーマン) どう厳しくなったかというと、例えば木材と木材の連結部分、接合部を金具で留めるようにしたわけです。そうすると、より倒壊しにくくなるということなんです。しかし、1981年以降に建てられたものであっても、2000年以前のものは耐震診断した方がいいんではないかというふうに耐震診断士の方も言っていましたので、この二つの年号を目安に、ぜひ皆さん一度調べてみてください。
CBCテレビ