元NHKアナ 国民・玉木代表の「工作」発言めぐる攻防に失望感「次の議論を求めているんですけどね」
元NHKアナウンサーでジャーナリストの堀潤氏が26日、TOKYO MX「堀潤激論サミット」(月~金曜後8・57)にコメンテーターとして出演し、国民民主党の玉木雄一郎代表が年収103万円の壁の引き上げをめぐる協議の中で、同番組内で「総務省が工作を行っている」などとした発言を謝罪したことについて私見を語った。 130万円の壁の見直しを巡り、自治体のトップが反対したことに、国民民主の玉木雄一郎代表は「今、一生懸命に総務省が全国知事会や自治体の首長に工作を行っている」と13日の番組内で発言。具体的に宮城県の村井嘉浩知事、村上誠一郎総務相の名を出した。 これに対し村上総務相は「そういうこと(工作)はしていないと思う」と否定し、25日の全国知事会で各知事から批判の声が上がり、玉木氏に抗議すべきとの意見も出た。玉木氏は26日、「“工作”という言葉が知事会、特に村井会長にご不快な思いを抱かせたとしたらお詫び申し上げます」と謝罪した。 こうしたやりとりについて、堀氏は「いろんな議論を呼びましたけど、実質的には私が手に入れた資料を見ると、基本的にはこれで地方の財政が厳しくなるんだという一辺倒な資料を持って、各所がご説明に回っているわけですから」と、自身の取材結果をもとに報告した。 工作という強い言葉だけが一人歩きしてしまっている印象に、堀氏は「何度も言いますけど、これまでの物価の変動とかに合わせて、アップデートされていない制度をどのように改善して、国民の皆さんの暮らしが良くなるのか知恵を働かせて欲しいと思うにも関わらず、工作だった、工作じゃない止まりなんですよ」と指摘。「その次の議論を求めているというところなんですけどね」と苦言を呈した。