【Playback箱根駅伝】第45回/日体大が黄金時代の到来告げる悲願の初V!7位の大東大が出場2回目で初シード
2024年に箱根駅伝は第100回大会を迎える。記念すべき100回に向けて、これまでの歴史を改めて振り返る『Playback箱根駅伝』を企画。第1回大会から第99回大会まで、大会の様子を刻んでいく。(所属などは当時のもの) 第45回箱根駅伝総合成績をチェック!
アポロ11号が人類初の有人月面着陸を果たした1969年。第45回大会は、前年に過去最高の2位に入った日体大が初優勝に挑んだ。 1区は出場2回目の大東大・尾堂博が2位に27秒差をつけて区間賞を獲得する。3年ぶりの頂点を目指す順大が2位でタスキをつなぎ、3連覇に挑む日大は4位発進。初優勝を狙う日体大は7位と出遅れた。 2区は2年連続で国士大の井上俊が区間賞を獲得。日体大は3区の山口敏夫、4区の伊藤保の区間賞で首位に立ち、5区の松岡厚が2位の順大に2分51秒差をつけて、5時間53分47秒で初の往路優勝となった。 しかし、日体大は6区で区間9位と遅れ、小笠原和也が区間トップの快走を見せた順大がトップに立つ。日体大7区の増田亮一は、実業団を経て大学に入学した27歳。その増田が6人抜きの力走で、1時間9分46秒と区間新記録で再びトップとなり、2分45秒の貯金も取り戻した。 勢いを増した日体大は8区、9区も首位をキープ。アンカーの三原市郎は区間賞で締めくくり、11時間30分58秒で歓喜の初優勝に輝いた。復路も5時間37分11秒で制し、完全制覇での戴冠となった。 8区の高尾信昭が区間賞を獲得するなど、復路2位となった日大が総合2位。順大が3位となり、国士大、東洋大と続いた。一方で伝統校の中大は9区で高野義治が区間賞を獲得するも、安定した戦いができずに総合11位と初めてシードを逃した。復路4位と後半健闘した早大も、総合は14位。第1回大会から出場する伝統校の明大も最下位の15位と低迷した。 参考文献:箱根駅伝90回記念誌(関東学生連盟)
月陸編集部