メジャー7月開幕案へのダルビッシュ発言の波紋とトップ選手から漏れてきた不安、不満の声
また2015年のMVP男であるフィリーズのブライス・ハーパー(27)もフィラデルフィアの地元メディアを通じて「スネルは嘘をついていない。彼は正しい。誰かが言わないといけないことなのだ」と、スネル発言を支持する考えを表明した。 これらの選手から漏れ出てきた不安、不満、懸念の声に関して、スポーツイラストレイテッド誌は、「MLBのオーナーは、月曜日に2020年シーズンの全収益をオーナーと選手で折半する提案を承認した。試合数に比例して選手の給与を割り当てるという3月に合意したものに反するとして、選手会は、この提案を拒否すると考えられている」と伝えた。 だが、一方で、「ロブ・マンフレッド・コミッショナーは木曜日夜、2020年にMLBシーズンが行われる希望を感じており、リーグと選手会の間での給与交渉については懸念を示さなかった」というメジャーリーグ側の姿勢を紹介。マンフレッドコミッショナーの「財政面についての議論がある時は、人々は、いつでも、それを争いとして受け取りたがる。個人的には選手会と合意に達する大きな自信がある」というコメントを掲載した。 開幕を焦る機構・オーナーサイドと不安を抱える選手側との溝は、どんな形で埋まるのか。ダルビッシュの声に代表されるように「アスリートファースト」の理念は、そこにあるのか。7月開幕案をまだ選手会は承認していない。