場内が沸いた…ドラフト会議「サプライズ指名」(2)ソフトボールから支配下指名!?
まさかの一本釣りや涙の入団拒否など、ドラフト会議ではさまざまなドラマが巻き起こる。長い歴史の中では「サプライズ」と呼ばれた指名もあり、場内が沸いた瞬間は野球ファンの印象に残っているはずだ。そこで今回は、ドラフト会議で起こったサプライズ指名選手を紹介する。
大嶋匠
出身:群馬県 投打:右投左打 身長/体重:180cm/91kg 生年月日:1990年2月14日 ドラフト:2011年ドラフト7位 ドラフト7位ながら、2011年ドラフトで大きな注目を集めたのが大嶋匠である。 大嶋は、野球部ではなくソフトボール部出身だったことが大きな注目を集めた。高校は新島学園高校(群馬県)に入学。2022年もインターハイに出場し、同年の群馬県大会では準決勝・決勝でコールド勝ちを記録するなど、群馬県内では敵なしとも言える強豪校で力を磨いた。 その後、早稲田大学のソフトボール部に入部した大嶋は、公式戦で13試合連続本塁打という離れ業を見せる。この活躍もあったのか、2011年のドラフトで北海道日本ハムファイターズから7位指名を受けたのだ。当の本人としては、「指名されなければ公務員を目指す」という考えがあったという。 大きな話題と注目を集めてプロ入りを果たしたものの、ソフトボールと野球の違いに苦しむことも多く、大嶋は思うような成績を残せなかった。5年目の2016年こそ2軍では打率3割を超えたが、シーズン終盤にけがをして1軍への昇格はならず、同年秋に戦力外通告を受けた。 なお、その後の大嶋は、高崎市役所に勤務しつつ再びソフトボールの世界に戻っている。
ベースボールチャンネル編集部