【プレビュー】11年大会以来のアジア王者奪還へ!日本はトルシエ監督率いるベトナムとの初戦で快勝スタートを切れるか | AFCアジアカップカタール2023
【サッカー日本代表・プレビュー】12日に開幕する『AFCアジアカップカタール2023』に臨むサッカー日本代表は14日、大会初戦でベトナム代表と対戦する。 ●【動画】“歴代最強”日本代表、なぜこんなに強い?注目選手は誰?
2011年大会以来のアジア王者奪還へ。日本代表が臨むアジアの戦いがいよいよ幕を開ける。 第二次・森保政権で再出発を切った昨年は日本サッカーの更なる進化への期待が高まる1年だった。昨年の3月シリーズこそ1分1敗と勝利を逃したが、その後は全勝で快進撃を続けた。最も大きなインパクトを残した9月に行われた欧州遠征。カタールW杯以来の対戦となったドイツ代表との一戦では4-1で圧勝。”歴代最強”と形容される強さが今の代表チームには備わり始めている。 それだけに今大会は優勝への期待感は大きい。ただ大会の前に所属クラブで怪我しているMF三笘薫やDF冨安健洋、MF久保建英、MF遠藤航といった日本の主軸を担うメンバーが状態に不安を抱えていることが最も気がかりだが、この1年間で戦力は大幅にベースアップした。最終ラインにはDF町田浩樹や渡辺剛、右サイドバックではDF菅原由勢や毎熊晟矢が新たに代表チームに定着し、前線では代表でゴールを量産する中村敬斗やパリ五輪世代のエース細谷真大など、カタールW杯後に新たな台頭が見られていることは大きなトピックだ。もちろん優勝に向けて負傷を抱える選手たちの復帰が重要になっていくことは間違いないが、充実したスカッドが揃っているだけにこれまで同様に大会を通してチームで乗り越えていくことがポイントになるだろう。 グループDの日本はベトナム代表、イラク代表、インドネシア代表とのグループステージ3試合に臨む。アジアでの戦いでは、当然のように日本が押し込む展開が増えるだろう。その上で”決めるべきチャンスを決め切る”ことが難なく超えていく上で最も大切なポイントだ。元日に行われたタイ代表との一戦で5ゴール、現地で行われたヨルダン代表のトレーニングマッチでも6ゴールと大勝。大会直前にゴールへの良いイメージを膨らませている。この2試合でゴールをマークし、結果を残してきた南野拓実や中村敬斗には大会開幕後もチームを牽引する活躍を期待したいところだ。 14日に行われる初戦の相手は、FIFAランキングで94位のベトナムだ。02年の日韓ワールドカップで日本代表を率いたフランス人のフィリップ・トルシエ監督が昨年2月から指揮を取っている東南アジアの代表チームは、2019年に行われた前回大会では史上最高タイのベスト8に進出したほか、カタールW杯アジア予選では初めて最終予選まで進出。近年、着実に力をつけてきている。また日本とは奇しくもカタールW杯アジア最終予選でも同組だったが、結果は1分け1敗。その悔しさを晴らそうと勇猛果敢に番狂せを狙ってくるだろう。チャレンジャーとして挑んでくる相手の高いモチベーションを圧倒的な力でねじ伏せる。そんなアジアカップ初戦を期待したい。