プーチン氏、アサド政権崩壊は「ロシアの敗北ではない」 ウクライナ戦争巡り「妥協」の用意
ロシアのプーチン大統領は19日、ウクライナ紛争終結に向けトランプ次期米大統領と協議し、妥協する用意があると言明した。 プーチン大統領は毎年恒例の国民との直接対話で国内外の記者団からの質問に応じ、ロシア軍はウクライナの戦場で主要目標の達成に向け前進しており、毎日大規模な領土を支配下に置いていると述べた。 「間もなくウクライナでは戦おうとする者は誰もいなくなるだろう。われわれは準備ができているが、相手側も交渉と妥協両方の準備ができている必要がある」と述べた。 ウクライナ当局と交渉を開始するに当たり条件はなく、ゼレンスキー大統領を含めいかなる当局者とも交渉する用意があるとした。 ウクライナとの一時停戦という選択肢は否定し、長期的な和平協定のみが求められるという見解を示した。 一方、アサド政権が崩壊したシリアについては「ロシアにとってある種の失敗、敗北として見せたいのだろうがそれは真実ではない」と述べた。そのうえでシリア新体制に対しロシア軍基地の維持を提案しているとし、中東におけるロシアの影響力が薄まるといううわさは誇張されているとした。