Juju、雨のテストでスーパーフォーミュラ初のスピンアウトも経験「何が良いかを色々試した。明日はもっともっと成長できたら」
2024年シーズンの開幕を前に行なわれるスーパーフォーミュラ鈴鹿公式合同テスト。初日は終始ウエットコンディションだった。注目ドライバーのひとりであるTGM Grand PrixのJujuにとっても、スーパーフォーミュラ車両で走る初めてのウエット路面ということになった。 【リザルト】スーパーフォーミュラ公式合同テスト:初日午後タイム結果 午前セッションの序盤には、S字から逆バンクに向かう左コーナーの立ち上がりでコントロールを乱し、コースオフ。赤旗の原因となった。昨年末の鈴鹿テストではコースオフもなく順調に周回を重ねていたJujuだったが、濡れた路面に足をとられた形だ。そして午後もスプーンでスピンするなど、ウエットコンディションでの走行は一筋縄ではいかなかったようだ。 午前のベストタイムは2分05秒429秒(トップと11.914秒差)、午後のベストタイムは2分03秒499(トップと9.016秒差)と、ドライ路面で行なわれた昨年末のテストと比べてライバルとタイムに開きがあったJujuだが、今回はうまくタイムをまとめること以上に、どうやれば速く走れるかを各所で模索する1日だったと総括した。 「最後はOTS(オーバーテイクシステム)を使える時間がありましたが、一番最後の周はまとめきれなかったので、まとめられた周でOTSを使えていればもう少しタイムは出たかもしれません。ただ、それもプッシュした結果です」 「今回はタイムを出す、まとめるというよりは、色々経験して何が良いかを試す時間でした。明日もコンディションが変わるので一概に言えませんが、明日はもっと成長できればと思います」 またJujuにとってはスーパーフォーミュラでは初のスピンアウトということになったが、前述の通り今回は様々なトライをすることに重点を置いていたため、スピンの後も「クラッシュをしないように走る」といった意識は持たないようにしていたようだ。 「雨でクラッシュしないように走ろうと思ったらタイムは出ないので。クラッシュしても良いと思いながら走るのもダメですけど(笑)」 「そのくらい時間も限られていますし、皆さんもっと経験があるので、そこに追いつくには明日も含めてそのくらいの気持ちで走らないといけないと思います。ただ、大きなクラッシュはなかったので、そこは良かったですね」 今はタイヤの使い方に関する経験値が一番の課題だとするJuju。テスト最終日の具体的な目標については「ドライなら色々ありましたが、雨だとコンディションが変わったりするので、難しいですね。雨はその状況の中でベストを尽くすしかないと思います」と語った。
戎井健一郎
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