英国防省「機動性は高いが脆弱」

ロシア軍で使用されている歩兵戦闘車BMP-2。バギーやオートバイはこうした装甲車両よりはるかに脆弱（画像：ロシア国防省）。

　イギリス国防省は2024年5月13日、ロシア軍が全地形対応車（4輪バギー）やオフロードバイクなど、軽車両の使用を増やしている可能性が高いとの見解を示しました。 【画像】さすがに無謀！最前線で一方的に攻撃されるロシア軍のバギー 　同国防省によると、ロシアは中国製の全地形対応車「デザートクロス1000-3」を2100台以上購入したとのこと。2023年11月にはプーチン大統領も、この全地形対応車を個人的に検分したとしています。これらの軽車両は、前線での輸送任務や、夜間にウクライナ軍の陣地を攻撃したりするために用いられているそうです。 　ウクライナ軍の防御陣地に対する偵察任務にも使われており、その後に火砲やドローンなどを使用した攻撃を可能にするため、より軽量・高速な車両な車両に依存するようになっているといいます。 　 　ただ、軽車両は機動性が高い一方で防御力や火力を犠牲にしているため、装甲を備えた車両よりもはるかに脆弱と指摘しています。「デザートクロス1000-3」を例にとると、トップアタック対策用の屋根や防弾ガラスの窓すら備えず、側面はドアもなく「むき出し」の状態で運転する車両です。 　 　イギリス国防省は、ウクライナ軍の自爆ドローンは、ロシア軍の軽車両を効果的に標的にする能力をすでに実証しているとの見解を示しています。