今シーズン、養鶏場では鹿児島県内で初めてとなります。県は１１月１９日夕方、出水市高尾野町の養鶏場で高病原性鳥インフルエンザの疑い事例が発生したと発表しました。県は２０日朝、高病原性かどうか結果が判明し次第、養鶏場で飼育されている１２万羽を殺処分する準備を進めています。 県はさきほど緊急の対策会議を開き、塩田知事は次のように述べました。 塩田知事 「他の家禽農場へのまん延を絶対に防ぎ、被害を最小限にする必要がある。今後さらに高い防疫意識を持って県職員・関係者が一丸となって、野鳥の監視強化等を含め、　まん延防止対策に万全を期してもらいたい」 県によりますと、１９日午前９時ごろ、出水市高尾野町の養鶏場で「ニワトリが死んだり衰弱している」と通報がありました。簡易検査を行ったところ、検査した１０羽すべて陽性が確認されたということです。 現在、遺伝子検査を行っている段階で、２０日朝、高病原性かどうか結果が判明する見通しです。この養鶏場では採卵用のニワトリ１２万羽を飼育していて県は、結果が判明し次第、県職員ら約５０人で殺処分の作業を行うことにしています。 また、農場から半径１０キロ圏内で卵やニワトリの移動・搬出を制限するなどの措置をとることにしています。養鶏場で高病原性鳥インフルエンザが確認されたのは１９日までに全国で９例ですが、高病原性が確認されれば、県内では初めてとなります。 県内では、今月８日に野鳥のねぐらの水から高病原性の鳥インフルエンザウイルスが確認されています。