吉澤嘉代子が「魔女修行中」の理由は? さらさと対談
シャーマンへの憧れ
さらさも「シャーマンへの憧れ」があるそうで、自身の体験から吉澤との共通項を上げていった。 吉澤:さらさちゃんも魔女っぽいというか。 さらさ:(笑)。 吉澤:イメージ的にあまりにも自然に生きているというか。 さらさ:本当ですか? でも民族に昔から興味があって。子どものときからお面、仮面と壺が好きなんですよ。 吉澤:えー! 子どものころから? さらさ:ずっと壺やお面を作りたいというのはあって。お母さんがフラダンスの先生で、子どものときからハワイアンの民族のこととかを勉強したりとか。先住民族の踊りとかをやってきたりしていて。本当にそれこそ、自分たちで葉っぱで衣装を作ったりとか、夜中に山で儀式をしたりとかそういうことをやってきてはいて。なのでそういう自然とか昔からある、人がやってきた営みみたいなことは割と近いところにあるのかもしれないなと思っていて、魔女に憧れるみたいな気持ちはわかる気がしています。私はシャーマンにずっと憧れていて、シャーマンの本を買ったりとか。シャーマンって儀式とかでトランス状態になって、なにかを降ろしたりとかというのがあると思うんです。歌っているときとかってメッチャトランス状態に近いときがあって。 吉澤:ある! さらさ:全部ぶっ飛ぶときとかがあって。トランス状態というのがすごく気になって調べていたときがあって。確かにシャーマンの儀式とかもそうだよなみたいな。トランスしてなにかが降りてきたりとか、自分じゃないものになったりとかっていう。そこからすごいシャーマンへの憧れみたいなのが強いんです。思ったこと、言霊とかもそうですけど「言ったこと」とか「思ったこと」とかを現実にしたいし、時計でゾロ目とか見ると「あ、メッセージだ」みたいな。 吉澤:(笑)。 さらさ:そういうことを思ったりとかしながら日常を生きていて。私もシャーマンという自分のなかの憧れの存在があったから嘉代子さんが魔女というのを掲げているのを見て、すごくお話を訊きたかったんです。 吉澤:でもそういう超体験というか魔法めいたことって、日常にいっぱい落ちているなと常日頃思います。特にステージに立つとかは本当に1人の人間に何百人、何千人の人が集中して観るとかもすごく異常事態だと思うし、そんなところ絶対にミラクルなことって起きると思うんです。 さらさ:確かに。 吉澤:魔法ってすごく弱くて永遠ではないけど、その日1日誰かの気持ちを変えたりとか、ずっとお守りになっていたりとか、もっと強くて人生さえ変えてしまったりとか、そういう特別なものがあるなと思っていて。シャーマンになりたいさらさちゃんも、魔女修行をしている私も、ちょっと気持ちは同じところに向かっているのかも。 さらさ:近しいものを感じて追いかけているような気がします。