【フィギュア】“さえルカ”清水咲衣、本田ルーカス剛史組、JGPファイナルへ収穫の演技
<フィギュアスケート:全日本ジュニア選手権>◇15日◇広島・ひろしんビッグウェーブ◇ペア・ショートプログラム(SP) 愛称「さえルカ」こと清水咲衣(19)本田ルーカス剛史(22)組(木下アカデミー)が、収穫のある演技を披露した。 ペアで唯一の出場となり、ショートプログラム(SP)で48・51点を記録。本田は「何とか滑り切れて良かった。(清水に)すごく不安な思いをさせていたと思うが、お互いにまとまった演技ができたのは成長できている点」とホッとした表情を浮かべた。 昨春にペアを結成し、今季はジュニアグランプリ(GP)シリーズ第2戦チェコ大会で4位、第4戦トルコ大会で3位につけ、シリーズ全体6位と健闘。ジュニアGPファイナル(12月5~8日、フランス・グルノーブル)へ初出場する。 順調に2季目のシーズンを送っていたが、10月中旬に本田が腰の痛みを発症。その後は休養をとり、11月初旬の西日本選手権は出場を見送った。今週から本格的な練習を再開し、今大会は「ほぼぶっつけ本番で、通したのは久しぶり」(本田)だったという。 その中で冒頭から2回転のツイストリフト、3回転サルコーのスロージャンプ、2人で並んで跳ぶダブルアクセル(2回転半)を成功。リフト、ステップシークエンス、スピンでも最高難度のレベル4を集め、昨季から継続の「白鳥の湖」を優雅に舞った。清水は「質の良いものが出せたのはすごく良かった。最近の練習を全て詰め込んだ感じだった」と笑顔でうなずいた。 翌16日にはフリーを控える。清水は「今日は無事に終えられて良かった。また明日は切り替えて頑張りたい」と視線を向け、ジュニアGPファイナルへつながる好演を見据えた。【藤塚大輔】