【ジャパンC】ドウデュース“超回復”友道師「前走からワンランクアップした感じ」
<ジャパンC:追い切り> 海外強豪馬も参戦するジャパンC(G1、芝2400メートル、24日=東京)の最終追い切りが20日、東西トレセンほかで行われた。 日本の大将格ドウデュースが“超回復”を遂げた。はち切れそうな筋肉を収縮させ、軽いポリトラックで5ハロン69秒1-11秒7。外の併走馬ベトルス(古馬1勝クラス)とシルエットを重ねるように併入した。最終追い切りのポイントはタイムよりも折り合いだ。距離延長に備えて道中の我慢を確認した。 友道師 力むことなく折り合って走れていた。使うごとに良くなる馬。前走もいい状態で、これ以上ないかと思ったけど、そこからまたワンランクアップした感じ。天皇賞・秋以上の状態で出走できると思う。 疲れを知らないのか。G1勝ち馬で歴代最速の上がり32秒5を発揮してから2日後にはプール調教をこなし、翌日には早くも騎乗調教を再開。トレーナーは「元気が良くてあり余っている」と目を細める。先週にはCウッド6ハロン80秒9-10秒9の猛時計を余力残しでマークした。反動より上昇を期待できる。 近年最強レベルの外国勢を迎え撃つ態勢は整った。調教を見守った武豊騎手は「1年前は(右太ももの筋挫傷で)この場にもいられなかった。それを思うと力が入る。ドウデュースとは多くてあと2戦。悔いのないように乗りたい」と口元を引き締めた。世界中の視線を集める府中の直線で、前走以上のパフォーマンスを披露する。【太田尚樹】