<内田秀>テレビアニメ「やり直し令嬢は竜帝陛下を攻略中」インタビュー 初主演で成長実感
初主演で「だからこそ頑張らなきゃ!という気持ちが強く、先輩ばかりの中で、私だけが中途半端な演技をしてはいけませんし、ほかの人に負けたくない!という思いで準備していました」と気合を入れていた。収録を重ねる中で、たくさんのことを学んだ。
「最初の頃、尺に合わせることに集中しすぎて、ほかの方の演技のことをあまり考えていなかったかもしれません。ちゃんとやらなきゃ!という気持ちが強すぎて、周りに合わせる余裕がなかったんです。テストが終わって、音響監督の岩浪(美和)さんに『良かったんだけど、共演者の演技を通してほかのキャラクターとの関係性の理解を深めるといいと思う』とアドバイスされ、自分のことしか考えていなかったと気付きました」
内田さんは、収録前に台本に向き合い、練習をしすぎたことで、演技を固めすぎていたことに気付いた。現場で生まれる演技を大切にするために、練習方法を変え、柔軟に対応しようとした。
「もちろん練習はいっぱいするのですが、噛まないようにする練習だけで、フラットな状態で収録に臨もうとしました。皆さんと演技することで生まれるものがある。それが楽しいんです。皆さんには、自分にないものがあって、現場で触れることができるのは学びになりますし、刺激を受けます。戦っているシーンで、相手の気迫がすごい時は、負けないようにしないといけないですし、掛け合いが楽しいんです。やっぱり、この仕事が好きなんだ!と改めて感じました」
収録を終えて「先輩たちから学び、助けられ、自分の中で成長できたと感じています。自分なりにすごくやりきった感もあります」と成長を実感しているようだ。
最後に「ジルのように時間を逆行できるなら何歳に戻りたい?」と聞いてみると「小学3年生です……」と話し始めた。
「私はオーストラリア出身で、ずっと海外育ちだったのですが、小学3年生の時、初めて母の実家の広島の小学校に体験入学したんです。1カ月くらいの体験入学で、オーストラリアの学校とは全然違いますし、そこから日本に興味を持つようになりました。ただ、当時は子供でしたし、英語がしゃべれるから、別に日本語をちゃんと勉強しなくてもいいや……みたいな考えだったんです。今になって、あの時にもっと日本の文化に触れて、もっと日本語を勉強していたらよかったなと思っています」