ヘレナ・ボナム=カーターが実在の大スターに 『NOLLY ソープオペラの女王』放送・配信へ
ヘレナ・ボナム=カーター主演ドラマ『NOLLY ソープオペラの女王』が、スターチャンネルEXにて12月1日より配信、BS10スターチャンネルにて2024年1月8日より放送されることが決定した。 【写真】『NOLLY』場面写真(複数あり) 本作は、イギリスで1964年から4500話以上に渡って放送され、全盛期は約1500万人の視聴者を誇った連続テレビドラマ『クロスローズ』のメグ役として知られる俳優“ノリー”ことノエル・ゴードンの突然の降板劇を描く伝記ドラマ。 ノリーは、イギリスでは知らぬ者はいない大スター。スタッフやキャストと家族のような関係を築き、一人暮らしの孤独も年下の共演者トニー・アダムスが紛らわせてくれていた。ところがある日、ノリーは何の前触れもなくテレビ局から降板を告げられ、この理不尽な解雇は、英国中を騒がせる大ニュースとなる。60歳を過ぎてからの転落にショックを受けながらも、ノリーは新たな道を歩き始めるのだが……。 主演のノリーを演じるのは、『ハリー・ポッター』シリーズ、ドラマ『ザ・クラウン』、『英国王のスピーチ』のボナム=カーター。脚本・製作総指揮は、『IT‘S A SIN 哀しみの天使たち』『ドクター・フー』のラッセル・T・デイヴィスがを務めた。 タイトルにもある「ソープオペラ」とは連続ドラマシリーズのことで、石鹸会社提供の番組が多かったことが由来となっている。ノリーは世界で初めてカラーテレビに登場した女性であり、お昼のトーク番組の司会を務め、テレビ局役員に就任した初の女性であり、そして英国首相に初めてインタビューした女性でもあった。全盛期には週10本の番組司会を務めたノリーだが、キャリア絶頂期のある日、自身が看板であるはずの『クロスローズ』から突然降板を告げられる。 ドラマ降板後のノリーは原点である演劇界に戻り、スティーヴン・ソンドハイムも携わったミュージカル『ジプシー』に出演し、ウエスト・エンドを目指すことに。『ジプシー』の主役であるローズは、初演時のエセル・マーマン以後、アンジェラ・ランズベリー、パティ・ルポーンなどが演じ、日本でも2023年に大竹しのぶが演じたキャラクター。そのローズがクライマックスに人生を歌い上げる「Rose’s Turn」を、本作ではボナム=カーターが披露する。 彼女は生涯独身であったが、本作では年下の共演俳優トニー・アダムス(オーガスタス・プリュー)とコメディアンのラリー・グレイソン(マーク・ゲイティス)という2人男性との深い友情が描かれている。また彼女はLGBTQコミュニティと強い絆があり、アイコン的な存在でもあった。また、本作には『クロスローズ』に出演していた当時のキャストもカメオ出演している。 あわせて公開された予告編では、ボナム=カーター演じるノリーが『クロスローズ』の撮影をする様子と華々しい活躍が映し出される。しかし事態は一変、ノリーは主演にもかかわらず突然降板を告げられ、大騒動に。ショックを受けつつも、友人たちに支えられノリーの不屈の戦いが始まる。
リアルサウンド編集部