タレントマネジメントシステム「カオナビ」、テキストデータの整理・分析機能で生成AIを活用可能に
株式会社カオナビは16日、タレントマネジメントシステム「カオナビ」で提供している、テキストデータを整理・分析する機能「インサイトファインダー」をアップデートし、生成AIを活用した“感情別の要約表示”機能を追加すると発表した。同日より提供を開始する。 「カオナビ」は、社員の顔や名前、経験、評価、スキルなどの人材情報を一元管理して可視化することで、最適な人材配置やリスキリング推進といった戦略的なタレントマネジメント業務を推進できるクラウドサービス。その一機能として、アンケートなどを通じて集約した社員の声を、分解・整理・見える化することで、要点の把握や傾向の分析を助ける「インサイトファインダー」が提供されている。 今回の同機能の強化では、生成AIを用いて、アンケートで収集したテキスト回答の文脈を読み、感情別に要約を表示できるようにした。これにより、膨大な社員の声から、インサイトにつながる示唆をワンクリックで抽出可能になったとのこと。分析対象の設問は同時に5つまで選択でき、異なるアンケートを組み合わせた複合的な分析にも対応する。さらに匿名アンケートについても、回答者が特定されない状態でコメントのみを要約表示できるとした。 カオナビでは活用例として、従業員エンゲージメントや心理的安全性に関するアンケートでは、離職リスクやモチベーションの低下など、迅速な対応が求められる状況を早期に察知し、具体的かつ適切なアクションにつなげられると、その効果を説明。人事評価制度の運用改善、研修やオンボード施策の改善、オフィス環境の最適化、社内イベントの企画立案と効果検証などにも活用できるとしている。
クラウド Watch,石井 一志