「子どもの受験に父親がまったく関わらないのはアリ!?」中学受験ママ・パパと人気塾講師が明かした“本音”とは
中学受験の伴走、夫婦の役割分担に正解はある!? 中学受験インフルエンサーのママとパパ、YouTubeで人気の菊池洋匡先生とユウシン先生、合計6人が、座談会という名の飲み会を開催! with class編集長の岡本が、中受の本音をみなさんに聞いてみました。 【本音座談会第1回から読む】「低年齢化が進んでいるが…」中学受験準備を始める最適な時期はいつ?
教育のプロとしてすべて一人で
【岡本】 えりさんのご家庭は、夫婦の役割分担にポイント制を導入しているそうですね? 【えり先生】 ええ、家事がポイント制です。共働きなので、夫婦で家事の負担を同等にしたくて。家事を全部可視化して、それにポイントを付与して。 【エロイーズ】 中学受験の勉強を見るのは、ポイントは付くんですか? 【えり先生】 それは付かないです。私、モンテッソーリ教師の資格を取得して、会社も辞めて起業したので、教育に関しては、私に任せてもらっています。夫は何も言いません。 【エロイーズ】 マルつけとか、単純作業も多いじゃないですか。そういうのもお一人で? 結構、大変じゃありませんか? 【えり先生】 それは全然大丈夫です。教育は仕事であり、趣味でもあるので。むしろ楽しんでやっています。 【勉三】 教育のプロだと、ご自分のお子さんを必ず合格させないと、っていうプレッシャーがありません? 【えり先生】 目的が多分、違うんですよね。受験を通して学力を伸ばすことが一番で、その上で子どもに合った学校にご縁があったらいいなと思ってます。
父親がまったく関わらないという方法も有効
【岡本】 ご夫婦の分担って、ご家庭によってかなり違うんですね。菊池先生とユウシン先生は“先生の立場”からご覧になって、こういうパターンは危険みたいなことはありますか? 【菊池】 やはりケンカが多いご夫婦は良くないと思います。 【勉三】 うちだ(笑)。 【菊池】 勉三さんのように、話し合ったり意見のすり合わせができるご家庭は大丈夫なんです。ご夫婦の意見がずっと平行線でまったく交わらない。そうなるとかなり問題です。 【ayako】 インスタでもそういうお悩み、多い気がします。 【えり先生】 具体的にどういうところが平行線なんですか? 【菊池】 子どもとの関わり方、勉強のサポートの仕方ですね。わかりやすく言ってしまうと、お父さんもお母さんも、子どもに怒りをぶつけることがやめられない。それで子どもが勉強を好きになるわけないんですよね。 【ユウシン】 受験直前になって、いろいろ言い始めるお父さんも良くないパターンですね。受験日程を変えろとか、勉強がうまくいっていないから受験校を偏差値下のところにしろとか。 【菊池】 それがまた、ことごとく的外れで。 【勉三】 そういうパパ、多いですね。それまで全然関わらなかったのに、12月、1月くらいになって急に実感がわくんでしょうね。 【ユウシン】 花まる学習会の代表の高濱正伸先生が、父親が家族のためにできる第一の仕事は、「妻を笑顔にすること」とおっしゃっています。そういう意味で、最初から最後まで父親は中受に一切関わらない、というのも有効な手段だと思います。実際、うちの個別指導塾でも、ここに子どもが入っていることを父親は全然知らない、というご家庭もあります。知らないことが父親としての役割になることもあり得るんですよね。 【ねね】 実はうちも、2月1日になるまで、夫は子どもがどこを受験するのか知りませんでした。 【一同】 えーーー⁉︎ 【えり先生】 きっとねねさんがプロの先生だから。 【勉三】 そうですね。旦那さんも信頼して任せていたんでしょうね。