トヨタ ハイラックス(2017/09-)〈いま新車で買えるクルマカタログ〉国産スポーツトラックの代表モデル
ハイラックス:インパネ内装&シート
インパネのレイアウトは一世代前の設計だが、メーターリングのメッキ化などの乗用車的な加飾を加えることで上質感も演出。ステアリング奥のメインメーターは、オプティトロンメーター+4.2インチTFTカラーマルチインフォディスプレイが配置されている。シートは実用優先を意識したタイプだが、後席は足元の余裕はそれほどなく、シートバックの角度も少し立て気味なので、少し窮屈な印象が否めない。 ◆荷台の最大積載量は500kg。ベットカバーなどもオプションで装着できるなど、スポーツトラックらしい魅せる装備も充実している。
ハイラックス:パワートレーン
国内導入に合わせて、内外装に乗用車的な加飾をプラスしているが、走りはやはりトラック的。荷台(ベット)を空荷の状態で走ると、道路のギャップで跳ねるような挙動が際立つなどオンロードでもオフロードでも硬い印象は否めない。乗用車から発展したSUV系のモデルと比べると、ハンドリングもラダー車特有のゆったりとしたものだ。 ◆ディーゼルターボエンジンは、マイナー時に改良&アイドリングストップの追加により、JC08モード比で15%以上の燃費向上を実現している。
ハイラックス:モデル変遷
────────── 【2017年9月:初期型】13年ぶりに日本市場へ導入 ────────── パワートレーンは2.4Lディーゼルターボ車(NA)を設定。駆動方式は4WDで6速ATが組み合わされる。グレードはベーシックなXと上級装備をプラスしたZの2タイプ構成。外板色にはネビュラブルーメタリック/クリムゾンスパークレッドメタリックを含む5色を設定し、内装色はブラックとなる。生産工場はタイのトヨタ・モーター・タイランド(Toyota Motor Thailand Co., Ltd.) バンポー工場が担当。当時の年間販売目標台数は2000台とされていた。 ────────── 【2018年11月:特別仕様車追加】誕生50周年を記念する特別仕様車「Z“Black Rally Edition”」を設定 ────────── ハイラックスの誕生50周年を記念した特別仕様車 Z“Black Rally Edition”を設定。Zをベースにアルミホイールやフロントグリル、バンパーなどを専用の意匠とし、ブラックの塗装で統一。オーバーフェンダーなど、特別仕様ならではの装備を追加している。価格は394万7400円。 ────────── 【2019年6月:一部改良】プリクラッシュセーフティの検知機能の向上やレーダークルーズコントロールを採用し、安全運転支援機能を強化 ────────── 一部改良で安全装備を充実。プリクラッシュセーフティの検知機能を向上させ、新たに夜間の歩行者と昼間の自転車運転者にも対応したほか、レーンディパーチャーアラートには、警報だけでなく逸脱抑制も行うヨーアシスト機能を搭載。適切な車間距離を保ちながら追従走行できるレーダークルーズコントロール(ブレーキ制御付)、道路標識をディスプレイに表示し、見逃し防止をサポートするロードサインアシスト、前方のクルマの発進をお知らせする先行車発進告知機能を採用した。 ────────── 【2020年8月:マイナーチェンジ】内外装の変更に加えて、サスペンションの変更やパワーステアリングのオイル流量を制御するVFC機能を追加 ────────── ●タフさ/力強さを進化させた内外装デザインを採用 フロントフェイスは、台形の大型グリルにより顔の厚み感を表現し、グリルを支えるフロント構成で力強さを表現。日本専用のバンパーガードガーニッシュで、よりアクティブなイメージを強化。また薄型化したグリルからヘッドランプに軸を通すことでワイド感を与え、Bi-Beam LED化により先進的な表情を演出する。 内装は、Xグレードにもオプティトロンメーター+4.2インチTFTカラーマルチインフォーメーションディスプレイを設定し、視認性を向上。メーター自体もリングのメッキ化など加飾変更により、タフネスなイメージを強めている。 外板色は、新たにオフロードでも映えるタフで上品なオキサイドブロンズメタリック、質感高く洗練されたイメージのダークブルーマイカの2色を含む全5色を設定。 ●燃費の向上 ディーゼルエンジンの改良と、アイドリングストップ機能の追加によりWLTCモード走行燃費11.7km/Lを達成(JC08モードでは11.8km/L→13.6km/L、従来型に対し15%以上の燃費向上を実現) ●安全/操縦安定性と乗り心地の向上 Zグレードでは、プリクラッシュセーフティやレーンディパーチャーアラート(ヨーアシスト機能付)などの安全機能に加え、新たに静止物の接近を表示とブザーで知らせるクリアランスソナー&バックソナーを標準装備。 サスペンションの改良とVFC機能の追加により、操縦安定性と乗り心地の向上。 ZグレードにオートLSDを追加。コーナリング時や悪路で左右駆動輪にトルクを適切に配分することで、トラクション性を向上させ、高い車両コントロール性能を実現した。 ────────── 【2021年10月:一部改良&グレード追加】Z“GR SPORT”を追加 ────────── ●Z“GR SPORT”のおもな装備 ・専用オーバーフェンダーを装着し、全幅1,900mmの迫力あるワイドボディ ・専用フロントバンパー/グリル、ブラック塗装+切削光輝を施した18インチアルミホイールを採用 ・GRロゴを刺繍した専用合成皮革+スエード調スポーツシート(フロント)を採用。 ・スモークシルバー加飾を施した専用本革巻きステアリングホイールと、パドルシフトを採用。 ・ステアリング応答性向上、フラットで快適な走りを実現する専用サスペンションを採用 ・価格は431万2000円 ●Z/Xのおもな改良内容 Zエアコンに左右独立温度コントロール機能を追加 Xプリクラッシュセーフティやレーンディパーチャーアラートなどの安全機能を標準装備 ────────── 【2023年9月:一部改良】パノラミックビューモニターを標準装備 ────────── Zにパノラミックビューモニターを搭載するとともに、ZとZ“GR SPORT”に新たな外板色を設定した。 Zにパノラミックビューモニター/バックモニター/ディスプレイオーディオ(ナビゲーション機能付き)を標準装備。 Z、Z“GR SPORT”の外板色スーパーホワイトIIをプラチナホワイトパールマイカに変更し、メーカーオプション設定。 価格はZが407万2000円、Z“GR SPORT”が431万2000円。 ────────── 【2023年12月:特別仕様車】ハイラックスに特別仕様車 Z“Revo ROCCO Edition”を設定 おもな特別装備(ベース車はZ) ────────── ・18インチホワイトレタータイヤとブラック塗装+切削光輝のアルミホイール ・専用意匠のラジエーターグリル、バンパー(フロント/リヤ)、オーバーフェンダー(フロント/リヤ)など ・照明付きデッキバー/ベッドライナー/テールゲートリフトアシストほか ・ボディカラーは、オキサイドブロンズメタリックを含む3色を設定 ・価格は477万2000円