レール幅が規準値を30ミリ超えていたことが判明…昨年末に脱線事故、熊本市電が運行再開
昨年12月31日の脱線事故で一部区間が運休していた熊本市電は、3日の始発から全線で運行を再開した。市交通局は、熊本城・市役所前電停(熊本市中央区)近くの事故現場のレール幅が基準値より最大約30ミリ長くなっていたことを明かし、12月上旬に行った工事の影響を要因として挙げた。 【地図】熊本市電の路線図と主な停留場
交通局によると、昨年9月の定期点検で、同電停付近の2地点3か所のレール幅が基準値を超えていることが判明、12月7日に調整工事を実施した。事故が起きたのは2地点のほぼ中間で、工事の影響で生じたひずみが蓄積して徐々にレール幅が広がり、脱線につながったとしている。また現場では、レールを固定する枕木6本もくぎが外れて機能していなかったという。
当面は当該区間のレールの状況を定期的に監視し、時速15キロに速度を制限して運行する。