茨城7区・中村勇太氏が一騎打ち制す 父と同じくバイクで地域を細かく回る選挙戦 衆院選
茨城7区は、先の衆院解散で政界を引退した立憲民主党の中村喜四郎元建設相(75)から地盤を引き継いだ無所属新人の長男、中村勇太(はやと)氏(38)が自民党前職の永岡桂子元文部科学相(70)との一騎打ちを制し、初当選を果たした。茨城県古河市下辺見の中村氏の選挙事務所に「当選確実」の第一報が入ると、集まった支持者からは、悲鳴にも似たどよめきと歓声、大きな拍手が湧いた。 やがて姿を現した中村氏は「みんなに支えられて当選できた。これはチーム戦だと思った。そのみこしに乗る重みのある言動を心がけねばならない」と力強く語った。 選挙期間中は父、喜四郎氏と同じく、バイクで地域を細かく回った。そんな手法に、「無敗の男」と呼ばれた喜四郎氏の姿をだぶらせた有権者も多いだろう。 中村氏は「バイクに乗って訴えるのは、有権者に一番熱意が伝わる。父のイメージとだぶらせるためにわざわざやっているわけではない」と述べた。 さらに、親族が地盤を引き継ぐ「世襲」への批判に対し、「世襲議員とみられることがあるが、私は世襲の批判を受け止めて、自分に厳しく徹底的に国民目線の政治を行う」と強調した。(篠崎理)