与田祐希“リコ”、父・矢柴俊博“浩一郎”とプラモ作りで距離を縮めた「お父さんにはお父さんのやり方があると思う」<量産型リコ>
乃木坂46・与田祐希が主演を務める木ドラ24「量産型リコ -最後のプラモ女子の人生組み立て記-」(毎週木曜深夜0:30-1:00ほか、テレ東系ほか/Leminoにて配信)の第4話「金になる」が7月18日に放送された。リコ(与田祐希)の父・浩一郎(矢柴俊博)は、家族のためにどんな危険を冒してでも働く優しい父親だが、謎も多い。リコが仕事の悩みを打ち明けると、緊張した浩一郎は何もアドバイス出来ずにその場から逃げ出してしまった…。(以下、ネタバレを含みます) 【写真】プラモデルのパーツを手のひらに乗せ、「百式」の由来を語る浩一郎(矢柴俊博) ■シリーズ3作目にして最終章のテーマは「家族」 2022年7月期に与田が地上波連続ドラマ初主演を務めた「量産型リコ-プラモ女子の人生組み立て記-」。翌2023年7月期には“もう1つの世界”を描いた「量産型リコ-もう一人のプラモ女子の人生組み立て記-」が放送された。 そして今回、シリーズ3作目にして最終章となる「量産型リコ」が再々始動。テーマは“家族”で、祖父の死をきっかけに実家に帰ってきた主人公・小向璃子(リコ)とその家族のひと夏を描いたホビー・ヒューマンドラマとなっている。 ■おなじみのキャストと新たなキャストがリコの物語を彩る しっかり者の小向家の長女・侑美役を市川由衣、甘え上手な末っ子・香絵役を佐月絵美、優しい性格で心配性な父・浩一郎役を矢柴俊博、アイドルの沼にはまっている母・由里香役を浅香唯、家族全員のことが大好きな優しいおじいちゃん・仁役を森下能幸が演じている。 また、3シリーズを通して共通の存在であるプラモデル店「矢島模型店」の店主“やっさん”こと矢島一役を田中要次が、アルバイト・アオ役の石田悠佳(LINKL PLANET)が前作に引き続き出演。 ■リコ「お父さんって謎じゃない? どんな人なんだろ…」 相変わらず、のんびりと実家で夏を過ごしているリコ(与田祐希)ら三姉妹。悩みがあることを察した姉・侑美(市川由衣)が「お父さんに相談してみたら?」と提案すると、リコは「お父さんって謎じゃない? どんな人なんだろ…」と聞き返し、侑美は笑って「お父さんは」と答えようとするが、言われてみればどんな人なんだろうという感じで説明できず、「…お父さんでしょ」と返した。 その次のシーンで、役所勤めの父・浩一郎(矢柴俊博)の仕事の様子が映し出されるが、空き家を調べていると思われるが、息を荒げながら「誰かいるんですよね? 全部知ってるぞ」と、矢柴自身が演じたドラマ「ガンニバル」のセルフパロディになっていてクスッとさせられた。 そんな浩一郎にリコは「お父さん、正社員の試験受けようか迷ってる。うちの会社結構ブラックで、残業が多いし、パワハラめいたことも多くて」と相談し、「人生に迷ってる娘に言葉をください!」とお願いすると、浩一郎は緊張した面持ちで「タバコ吸ってくる!」と行って出ていってしまった。 ■今回組み立てるプラモデルは「機動戦士Zガンダム」の「百式」 浩一郎が慣れない電子タバコを吸ってむせていると、やっさん(田中要次)が通りかかり、「浩一郎くん、何かあったのか?」と声をかけ、「よし、一◯やるか」と矢島模型店へ連れていった。 「一杯やるか」と飲みの誘いだと思ってついていった浩一郎だったが、やっさんが言ったのは「一体やるか」だった。つまり、プラモデルを“一体”作ろうという誘いだった。 やっさんが差し出したのは、アニメ「機動戦士Zガンダム」から「百式」。シャア・アズナブルがクワトロ・バジーナと名前を変えて登場した際のモビルスーツで、金色の機体色で、設計者が「百年持つモビルスーツになるように」という願いを込めて命名した。 リコの祖父・仁役(森下能幸)も作った「百式」を浩一郎も作ることに。浩一郎はアニメを見ていた世代で、「まだだ! まだ終わらんよ!」というクワトロ・バジーナのセリフを言ったり、やっさんとアオと一緒に「これが若さか」と、同じくバジーナのセリフを言ってひとしきり盛り上がった。 ■やっさん「自分の色を自分で決めないといけないのか?」 アオにゴールドの塗料を渡されるが、「僕にはこんな金色は似合わない。悩んでいる娘に何も言えなかった」と、リコに何も言えなかったことを反省。するとやっさんは「自分が思ったことをそのまま伝えればいいんだ」とアドバイスし、「自分の色を自分で決めないといけないのか? 他の人からは違う色に見えてるかもしれないぞ」と声をかけた。 その時、リコが仁の作った“百式”を持って現れ、「おじいちゃんの百式、もっとピカピカに塗ってくれた方が喜ぶような気がして」と、浩一郎にゴールドの塗装をお願いした。その代わりに、浩一郎の百式はリコが色を塗ることに。 塗りながら浩一郎は仁との思い出をリコに話した。そしてプラモデルを一緒に塗装したことで、浩一郎とリコの距離も縮まったように感じた。 「百式、ギブバース!」と言って、並べられた2対の百式。浩一郎が見た仁の色、リコが見た浩一郎の色になっていて、同じ百式でも違う個性を持つ2体となった。「おじいちゃんにはおじいちゃんの、お父さんにはお父さんのやり方があると思う」というリコの言葉は、浩一郎の心に響いたはず。 前回は母・由里香(浅香唯)とプラモデルを作り、今回は父・浩一郎とプラモデルを塗装。そんなふうにして、リコは離れて暮らしていた家族との距離を縮められたのではないだろうか。 ◆文=ザテレビジョンドラマ部