バレンズエラ氏死去、63歳 元ドジャースの名投手
【AFP＝時事】（更新）米大リーグ（MLB）のロサンゼルス・ドジャース（Los Angeles Dodgers）などで活躍した名投手のフェルナンド・バレンズエラ（Fernando Valenzuela）氏が、22日に63歳で死去した。ドジャースが発表した。 【写真】今年4月にドジャースタジアムに姿を見せていたバレンズエラ氏 メキシコ出身のバレンズエラ氏は、MLB通算17シーズンで6球団を渡り歩いた。中でもドジャース時代が有名で、ニューヨーク・ヤンキース（New York Yankees）を下した1981年のワールドシリーズでの活躍で知られる。同シーズンのパフォーマンスは「フェルナンドマニア」と呼ばれる熱狂を巻き起こし、大勢のメキシコファンをドジャースに引きつけた。 ドジャースのスタン・カステン（Stan Kasten）球団社長は、バレンズエラ氏について「史上最も影響力のあるドジャースの一員」と評し、死を悼んだ。 バレンズエラ氏は最近までドジャースのスペイン語中継の解説を務めていた。死因は明かされなかったが、球団は今月に入り、バレンズエラ氏が健康上の理由で今季残りの試合は担当しないことを発表していた。 バレンズエラ氏は19歳だった1980年にドジャースでMLBデビューを果たすと、81年にサイ・ヤング賞（Cy Young Award）と新人王を史上初めて同時に受賞した。 90年にドジャースを退団した後は、カリフォルニア・エンゼルス（California Angels、現在のロサンゼルス・エンゼルス＜Los Angeles Angels＞）、ボルティモア・オリオールズ（Baltimore Orioles）、フィラデルフィア・フィリーズ（Philadelphia Phillies）、サンディエゴ・パドレス（San Diego Padres）、セントルイス・カージナルス（St. Louis Cardinals）でプレー。 97年に現役を退き、その6年後に解説者としてドジャースに復帰した。昨年には背番号「34」がドジャースの永久欠番となった。ワールド・ベースボール・クラシック（WBC）ではメキシコ代表のコーチも務めた。 今季のドジャースはヤンキースとの1981年以来となるワールドシリーズに進出しており、25日に初戦を控えた中での訃報となった。【翻訳編集】 AFPBB News
