ミズノの最新ドライバー「ST-MAX 230」は大MOIなのに低スピンで飛ぶ! 【ガチ試打計測・動画あり】
癸生川プロの普段のクラブスピード(46~47m/s)で打つ
1発目のクラブスピードが46m/s、2月目が44.9m/sと、若干のスピードロス。小島プロは「シャフトのしなりで合わせてしまっている。それではガチじゃないから、しっかり振って」と要求。すると3発目は46.4m/sと本来のスピードが出た。 3発目 <トラックマン4のデータ> 弾道/若干の右へのプッシュ クラブスピード/46.4m/s ボールスピード/68.6m/s 打ち出し角/11.4度 スピン量/3038rpm キャリー/243.6ヤード トータル/260.1ヤード 打ち出し方向/0.4度右 スピンアクシス/2.8度右 <GCクワッドのデータ> V打点 12㎜トウ H打点 0㎜高
右へのプッシュ気味の球が出たが、これを踏まえた癸生川プロの試打後の感想は、 「最初にクラブを手にした時にちょっと軟らかく感じていたので、初めの2球は無意識なに合わせて打った気がした。それでインパクト前にちょっと動きにセーブか入った結果、シャフトがビュンと走った感じですね。逆に、3発目はシャフトの軟らかさを意識せずに振ったら、インパクトでちょっと遅れたという感じでしたね」。 このコメントを受けて、小島プロが分析と、46~47m/sで打った場合のクラブ特性について鋭く解説をした。 「シャフトが軟らかすぎると、癸生川プロの3発目みたいにマイナス方向にしなったまま、しなり戻りが十分起こらずにインパクトを迎え、球が右に出るわけです。つまり、癸生川プロにとってこの『ST-MAX 230』の純正シャフトは軟らかいんだけれど、データの数値を見る限り、思ったよりは右に行ってないという印象があります。ちょっとそれを見てみましょう」。 小島プロが指摘したデータは、打ち出し方向『0.4度右』、スピンアクシス『2.8度右』、スピン量『3038rpm』、そして打点『0ミリ高』の4つだ。 「打ち出しの方向が『0.4度右』に出ていて、スピンアクシスが『2.8度右』に傾いている。その結果、ターゲットに対して真っすぐからちょっと右に外れた弾道になっています。これは先ほど言ったシャフトのしなり戻りが起こらずに、やや振り遅れて当たったことが原因です。ただ、スピン量は『3038rpm』で思ったほど多くはない。打点をチェックしてみると、『12㎜トウ、0㎜高』で、高さに関しては芯の高さで当たっているので縦のギア効果はほぼ生じていない。つまり、ミズノが謳っているこのクラブの『低スピンで直進性の高さ』という特性が、ある程度、実証されたと言っていいと思います」。 この言葉を受けて、試打者の癸生川プロが46~47m/sで打った時のクラブのインプレッションを語った。 「コレは軟らかいシャフトなんだけど、思ったよりは右に行ってないなという印象がある。僕的には好き(笑)。あとはヘッドが大きすぎないから振りやすい。大きすぎると球が上がり過ぎるというイメージがあるけれど、大きいのに球が前に行ってくれる。その辺はクラブのヘッド特性なのかなという気がしますね」。