「乙な駅たまかわ」オープン 福島県玉川村 設計の隈研吾さん「村の魅力発信できる」
福島県玉川村の複合型水辺施設「乙な駅たまかわ」は28日、オープンした。初日から多くの家族連れらが訪れ、阿武隈川を眺めながら食事や交流を楽しんだ。 施設は乙字ケ滝そばの旧飲食店の建物を利用して整備した。世界的建築家の隈研吾さんがかつて手がけた建物で、再び設計に携わった。自然豊かな景観と調和するデザインで、ぬくもりを感じられる。 施設内でクラフトビールを製造、販売する。レストランやカフェでは県産牛のステーキやパンなどを味わえる。サイクリストやカヌー利用者の休憩場所を設けた。 オープニングセレモニーでは須釜泰一村長があいさつし、関係者がテープカットした。隈さんがスピーチで「(自身が手がけた)国立競技場のデザインの原点となる思い出深い建物だ。玉川村の魅力を全国、世界に発信できる」と述べた。 施設の開館時間は午前10時から午後7時まで。年中無休。問い合わせは乙な駅たまかわへ。