バロン・トランプ、NY大学でネポ・キッズのリベラル精神に染まる?
バロンに興味を示すのは普通の学生?
一方、バロンに興味津々なのは、ニューヨーク大学に通う普通の学生のようだ。ニューヨーク大学の学生に父親が不人気と知っているバロンは、なるべくローキーなキャンパスライフを送ろうと決めているようで、それが逆に学生の好奇心を刺激しているのだろう。「バロン目撃」のビデオがSNSにアップされたりもしている。どれもシークレットサービスと思しき男性が背後に控えていて、友人とつるむこともない。ちょっとかわいそう。
大学生になってもトランプタワーからは抜けだせない模様
友人がいない原因の一つは、自宅から通学することを選んだせいかもしれない。アメリカのティーンは、大学進学と同時に自宅を出て、独立することが多い。クリントン元大統領の娘チェルシーやブッシュ元大統領の双子の娘ジェナ&バーバラ、オバマ元大統領の娘マリアもホワイトハウスを出て、大学寮の生活を選択してきた。ところが、子供部屋としてワンフロアを与えられたトランプタワーで人生の大半を過ごしたバロンは、寮生活を拒否。
父に起こった2度の暗殺未遂で安全面の心配も
身長2メートル近い彼には狭苦しい寮の部屋が耐えられないのだろうし、父親ドナルドが2度の暗殺未遂にあっている以上は、安全面も心配なのだろう。シークレットサービスが最も警戒しているのがバロンの動向を一般学生がSNSにアップすることだ。位置情報が特定されるし、その分、危険も増す。かつてファースト・ドーター、マリア・オバマを迎えたハーバード大学の学生がSNSに彼女のキャンパスライフの仔細をアップしたことがあったが、オバマ大統領へのリスペクトがあったため、攻撃的なコメントはなかった。
果たしてバロンは大学生活でどのような成長を見せるのか
しかし、父親があまりリスペクトされていないバロンの場合は、今後も「バロン目撃」なビデオがSNSにアップされ続けそう。まさに大学において言論の自由というリベラルな洗礼を受けたわけだが、多様な学生のさまざまな考え方や思想、宗教や文化を学ぶのに大学生活はもってこいだ。18歳になって大学に入るまでは、ドナルド&メラニアの両親や異母兄姉たち、さらには父親の支持者たちのMAGAな思想や言動だけに触れてきたバロンが大学生活で何に触れ、何を学ぶのか? 攻撃を続けるリベラル派を憎むようになるのか、逆に感化されてリベラル派の一員となるのか? 今後4年間でバロンがどのように成長するのか、世界中が彼から目が離せない。