高橋多聞が上京をテーマにした新曲配信、来春アルバムリリース
高橋多聞が新曲「夢と消えた上京生活」を本日10月23日に配信リリースした。 高橋多聞は、北海道出身のシンガーソングライター。2020年にリリースされたシングル「生活」は「New Music Wednesday」など複数のSpotify公式プレイリストに入り、2022年にシングル「透明」をリリースした際にはSpotify公式プレイリストのカバーアーティストに選出された。 【画像】高橋多聞「夢と消えた上京生活」配信ジャケット(他1件) 「夢と消えた上京生活」は、高橋が上京して感じた現実と理想のギャップや、夢を追い続ける姿が描かれた楽曲。彼が影響を受けた歌謡曲の要素やブライアン・メイ風のギターアレンジが盛り込まれている。 なお高橋は2025年春に初のフルアルバム「30代から始める上京生活」をリリース。同アルバムは「札幌編」と「東京編」の2部構成となる。 ■ 高橋多聞 コメント □ 楽曲の概要 「夢と消えた上京生活」は、私自身の上京体験をもとに制作された楽曲です。タイトルが示す通り、上京する際に抱いていた夢や憧れが現実によって少しずつ消えていく様子を描いていますが、それはただの挫折や失望を表現したものではありません。むしろ、理想が消えたことで現実を受け入れ、新たな目標に向かって歩んでいくという前向きなメッセージが込められています。私自身が東京に来てからの迷いや戸惑い、それでも歩き続ける姿を歌詞に込め、リスナーに共感してもらえる作品に仕上げました。 □ サウンドについて サウンド面では、昔から好きだった歌謡曲の要素を取り入れながら、現代的なアプローチを加えています。特に、ギターの多重録音によるアレンジは、私が影響を受けたブライアン・メイの「ギター・オーケストレーション」技法を参考にしました。これにより、ストリングスやホーンセクションの代わりに、ギターの重なりで豊かな音の広がりを作り出しています。 また、コーラスにも力を入れました。多重録音を駆使して、一人で複数の声を録音し、それぞれに異なるキャラクターを意識しました。これは、私が敬愛するゲーム「サクラ大戦」の少女歌劇団をオマージュした部分であり、特に劇中歌のコーラスワークを意識して作り上げました。 全体的なアレンジは、シャンソンやジャズ、ラテン音楽などの影響下にある歌謡曲をイメージしつつ、それをギターを中心としたロックの文脈で表現するという新たな試みに挑戦しています。こうした「オマージュと裏切り」のバランスが、この楽曲のサウンドの大きな特徴です。 □ 歌詞について 歌詞は、私自身の上京経験と重ね合わせたリアルなエピソードが随所に盛り込まれています。例えば、北海道出身の私にとって金木犀という花の香りは、上京して初めて知ったものでした。その瞬間、自分が東京にいること、そして北海道を離れたことを強く実感しました。 このエピソードは歌詞の「金木犀がこんな匂いだと 知らなかったわたしは 田舎者ですね」に反映されています。 また、東京の街で迷ったり、目指すべき場所がはっきり見えなくなる感覚を、「道に迷い 途方に暮れている」といった形で歌詞に反映させました。 一方で、「桜」や「銀座」「有楽町」といった花や地名の使い方には、意図的に歌謡曲の伝統的な要素を取り入れています。これもまた、過去の歌謡曲に対するオマージュであり、同時にそれを自分らしい形に再解釈しています。 □ 今後の活動について 今後の活動としては、2025年春にアルバム「30代から始める上京生活」をリリース予定です。このアルバムは、私が札幌を離れ、東京で新たな生活を築くまでのストーリーを描いたもので、「札幌編」と「東京編」の二部構成となっています。札幌での安定した生活から東京での挑戦的な日々まで、様々な経験を音楽に表現しています。 また、2024年11月と12月には、それぞれデジタルシングルのリリースを予定しており、これらはアルバムに向けた序章として、さらなるストーリーを紡いでいきます。これからも、自分自身の体験を音楽に反映させながら、リスナーとともに成長していける作品を作り続けたいと考えています。 ※高橋多聞の「高」ははしご高が正式表記。